内容説明
だれもが経験するが、コントロールしにくい不安。心身の反応、思考や行動への影響などを多くの実例から探り、適切な対処のしかたに照準を合わせながら不安の本質に迫る。
目次
第1章 不安の概観
第2章 不安の対象
第3章 不安反応の変化
第4章 不安と課題達成
第5章 不安と逃避
第6章 不安と焦り
第7章 対象の不明確な不安
第8章 不安の対処
第9章 他者からみる不安
第10章 再び不安とは何か
第11章 再び不安の対処
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
7
除籍本。1996年刊。著者は心理学博士で、臨床心理学、精神医学、催眠療法、自立訓練法等を学んだ。 第1章:不安の概観 以下の問題を提起し、矛盾乃至対立する意見を挙げる。 1.不安の本質解明は不可能か? 2.不安は不適応の現れか? 3.恐怖は不安の一種か? 4.不安は軽減できるか? 5.不安は逃避行動を引き起こすか? 6.不安は人間の本質に迫る本道か? これによって効率的な定義や概観を定義する。 原則として、量的な差異であれば同じ言葉を、質的な違いであれば違う言葉を使用する。→2025/10/31
周利槃特
1
物理学(法則)などは考えている時も考えていない時も常にそこにあるものだが、心理学などは物理学や数学と違い、不安は体験と存在が同じものである。不安を解明しようとすると余計に強まる(というよりむしろ、解明しようと頭の中で考えた時点に発生ポイントがある)ので、気を紛らす技術をつける必要がある。無心配の人に「あなたの無意識のうちに不安が隠れている」などと言う人には要注意である。2018/03/03
eco
1
実例がたくさんあり、それは分かりやすく、いかに不安を論理的に解明することが不可能&無意味であるかがわかった。実例をたくさん取り入れて後でどんとそれに見あった結論が提示されるので、説得力はとてもあった。もう一度じっくり検討したい。2016/08/25
fujitami
1
不安を感じたときとっさに(行動や思考の変化によって)気を紛らわせることができるようになる、そのための訓練が自律訓練法やら催眠療法であるよう。 前に自分がそのような訓練を受けるよう言われたときは、その目的がわからずバカバカしいなと捉えてしまい結局効果が得られなかったが、そう考えるまでもなく対処ができるようになるまでやらなきゃなのか……またチャレンジしなおしてみようかな、って思った。 しかし、どの章でも症例とその分析を積みに積んでやっと結論が示されるため、読みやすくはない……納得はするけれども。2016/05/01
ほたる
1
不安に対して「根本原因を追究する」というアプローチがいかに無意味であるかよく分かった。不安に対する捉え方や反応が個人によって正反対になる場合があり、同じ対処で不安が解消する人とますます不安になる人がいる点が面白かった。「この不安が自分を守ってくれる」と不安を肯定的に捉えるやり方は是非取り入れていきたい。2016/04/29




