講談社現代新書<br> 新版 魏志倭人伝 (新版)

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講談社現代新書
新版 魏志倭人伝 (新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p
  • 商品コード 9784061488359
  • NDC分類 210.3

内容説明

王都「邪馬台」はどこにあったのか?卑弥呼とは何者か?ヤマト政権とツクシ政権の関係は?東アジア情勢全体のなかで「倭人伝」を検証し、『魏志』に記された情報源の緻密な史料批判によって浮かびあがる古代倭国の姿。最新の研究成果をとりいれ、斬新な視点から、3世紀日本の未解明の謎に挑んだ力作。

目次

1 『魏志』倭人伝の成立(『魏志』倭人伝の前史;『魏志』東夷伝の成立)
2 王都「邪馬台」の所在(道程記事解釈の前提問題;中国人が見た王都の所在地)
3 3世紀の倭人の社会(弥生時代の社会とその混乱;初期ヤマト政権の政治と宗教)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naoto

4
これでも新書だから、簡単に書かれてるんだろうなぁ。確かに思ったよりも読みやすかったけど、なかなか難しいな。邪馬台国は、自分は九州だと思ってたけど、畿内な気がしてきた。最後に倭人伝が出てたのがよかった。2017/01/24

hyena_no_papa

2
この本の冒頭「はしがき」に14年前に出された旧版での「失考」について述懐する。目次を見ても「新版」というより別の本とも言えそうな編成となっている。しかし、難解であることは変わりがなさそう。目次を具に対比したわけではないが、新版には「『三国志』の版本と後代の書物」という項目を立てている。『太平御覧』も取り上げ、書誌学的な角度からの考察を加えているのは注目点か。旧版でも一部取り上げていたが、『魏志』の1里は如何ほどかという点について諸例を挙げて公定の里で可とする。これは勿論、古田氏の「短里説」への批判である。

くまきん

1
魏志倭人伝の成立事情や前方後円墳発生の謎、邪馬台国を巡る政治事情などなど、新書本のサイズで盛りだくさんの内容で、自分としては内容を消化しきれなかった(笑)2015/06/21

ヴェルナーの日記

1
魏志倭人伝といえば邪馬台国ですが、その場所がどこに在ったのか、未だ解明されていない。九州説、畿内説、果ては沖縄説と諸説が飛び交って決着がついていない状況。本作は畿内説を主して、当時文献「魏志伝」「晋伝」などの多数の資料と「魏志伝」を編纂した陳寿の人物像。さらには当時の中国・韓国等の周辺状況と倭国(日本)国内の勢力状況から畿内の和珥(わに)氏の本拠地が邪馬台国であり、箸墓(はしはか)古墳が卑弥呼の墓と考察する。しかも和珥氏は新興の渡来人であり、ここから九州へ進出していったとして数多くの証拠資料を挙げている。2013/07/02

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