内容説明
地球に平和をもたらす「月のたまご」の危機を救った三郎とまゆみ。いま、三郎は、白馬のピーターの案内で、カメレオンとともに海の小人の国へ。まゆみは、三郎やアラエッサをさがして一人旅…。三郎という核をなくし、ずるがしこいイタチのダガーの勢力が強くなったクレヨン王国に、奇病「青ころり」がひろがって…。真の愛とはなにかを問う、PART6。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
46
奇病「青ころり」が蔓延するクレヨン王国。三郎の症状と奇病が似ていることに気づいたまゆみは、アラエッサの秘薬を携え、サースデンの町へ。ナース三号となり、奇病の治療にあたる。 にくしみの青い水はめぐりめぐって奇病へ…。水がないと生きていけないダマーニナはどうなるのだろう。二人がいよいよまゆみとダマーニナとして対峙し、物語は終盤に差し掛かった予感。2017/07/08
レモン
38
キラップ女史の初登場とアラエッサの朝のあいさつがこの巻の隠れ見所。発症したら100%死に至る不治の奇病「青ころり」が一部の地域で猛威を振るい、住民らが家族も見捨てて逃げ出す中、1人かの地に赴き必死に看護するまゆみがハイライトだろう。個人的には1号さんが好き。そして遂にダマーニナも動き出す。焦ったいほど話が進まないが、いよいよ次巻から進みそう。図書館本を借りてきているが、MY POEMに小学生女子と思われる字で書き込みが。なかなか上手で微笑ましかった。2024/05/05
たぬ
13
☆4 まゆみって本当に12歳? だってこの自詩量産ぶり。行く先行く先で詩作しまくっててこの子の本質はもう吟遊詩人でいいんじゃないか。一号さんは第一印象こそいまいちだけど二人きりになると「なんだいい人じゃん」と評価が覆るタイプだね。バイクを走らせてると元気になるというのも良い。まゆみのピンチに一号さんがかっこよく登場する未来が見えるぞ… 三郎の急な叫び「まゆみ!」が相変わらずキモイです。ごめんとうとう言っちゃった。2024/11/11
紫伊
10
アラエッサのあいさつのところは私もストンストンと一緒に感激しました。本当に美しい。アラエッサの違った一面を見た気持ちです。そして奇病「青ころり」が流行りだす。それがきっかけでまゆみとダマーニナが会う。まゆみと三郎のつながりが分かるからこそのダマーニナの言動が切ないです。2014/06/29
翔(かける)
8
青ころりが今の流行り病みたいで、物語の持つパワーに圧倒されています。憎しみの青い花から生み出された病気。憎しみを原動力に生きるダマーニナ、愛をもとに生きるまゆみ。この物語の続きが気になる。早く次へ。2023/02/10