出版社内容情報
ももこが帰ってきた! バルセロナ、バリ、サンフランシスコ、パリ。世界中を股にかけた珍道中の数々。抱腹絶倒の旅エッセイ!
内容説明
ああ素晴らしき、この世界!スペインでガウディにキュンとして、バリ島で毎日ナシゴレンを食べ、父ヒロシと長年の憧れグランドキャニオンに飛び…。行く先々で思いもよらない出会いやハプニングがある。それがももこの旅。一九九六年五月から約半年間にわたって世界じゅうをめぐった記録を、感動も驚きも尾籠な話も全部ひっくるめて綴る、抱腹絶倒、伝説の旅エッセイ。初の文庫化!
目次
スペイン・イタリア編
バリ島編
アメリカ西海岸編
パリ・オランダ編
ハワイ編
番外編
著者等紹介
さくらももこ[サクラモモコ]
1965年5月8日静岡県生まれ。86年「りぼん」で「ちびまる子ちゃん」連載開始。89年同作品で第13回講談社漫画賞受賞。90年作詞をした「おどるポンポコリン」が日本レコード大賞ポップス・ロック部門受賞。91年初エッセイ『もものかんづめ』がベストセラーに。『さるこしかけ』(92年)で第27回新風賞受賞。『スヌーピーブックス』シリーズでは翻訳を手がけるなど幅広く活躍した。2018年8月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
138
GWはどこにも行けないので、さくらさんが世界を旅するエッセイで海外旅行気分に浸れました。旦那さんのキャラもとても素敵だったし、ひろしのキャラも面白かったです。もちろんさくらさん本人も!ひろしが軽く言ったグランドキャニオンが見たいという言葉を忘れずに、生前に一緒にグランドキャニオンに行けたのは良かっただろうなと思いました。ヨーロッパ、アメリカ、ハワイどこの国でもさくらさんの独特の感性で語られる旅行記は非常に面白く、一緒に旅をしている気分になりました。さくらさんが全部集めたという時計のブランドが気になります。2021/05/01
ぶち
99
同郷の人さくらももこさんの海外旅行の旅エッセイです。出版社企画の旅で、毎月のようにヨーロッパ、東南アジア、アメリカなどに出掛けていきます、ご夫婦で。費用はすべて出版社もち。ファーストクラスで飛んで、トップクラスのゴージャスなホテルに泊まって、現地ではガイドさんが付くという、もう大名旅行です。羨ましいです。相変らずのももこ節炸裂のエッセイですが、ももこさんのマッサージ好きには驚きました。どこの国に行ってもホテルでは毎晩のようにマッサージを受けちゃうんです。そして、ももこさんの物欲も垣間見えて楽しかったです。2021/07/30
あきぽん
86
97年刊のエッセイが2021年に初の文庫化。軽く楽しく読めるけど、安楽死について書いた部分があって、そこはさくらさんは病気で亡くなる前に何を思ったのか悲しくなりました。コロナ禍で海外旅行できず、五輪の始まる今、さくらさんから届いた贈り物です。2021/07/01
ちゃとら
74
ちびまるこちゃんはTVで知っていたけれど本は初読み。雑誌の企画で1996年の5月から10月の間に元夫と世界を旅したエッセイ。オランダで安楽死についてインタビューをしたくだり、彼女はその約10年後に乳癌になり10年の闘病生活を送ったことを思うと複雑。そして旅は、本当に人それぞれ、個性の違いを感じた。どこの国でもマッサージと日本食が多く登場。初フランスの旅で、ルーブル美術館のショッピングモールのお目当ての時計屋に行き、興味がないからってルーブル美術館には入らなかった!って凄いわ💦2021/06/25
Apple
66
海外旅行についてのエッセイ集ですが、へんに衒った感じがなくて、素朴で純粋な驚きやツッコミに満ちていてたいへん面白かったです。 挿入されるイラストも、味があってとても良いです。 旅行嫌いの人でも、適温で清潔で治安の良いところなら行ってみようかな、と思えるような作品ではないでしょうか。2021/05/04