出版社内容情報
演劇を通して「対話」を学べば、違いを乗り越え、ゆるやかにつながれる
日常的な話し言葉を用いた「静かな演劇」で、日本演劇の潮流を変えた平田オリザ。日本語の特性やコミュニケーションのあり方を徹底的に分析してきた同氏がたどり着いた「他者と世界を理解する」方法としての演劇とは。役割に応じて「演じ分ける」存在である人間にとって、演劇はその起源から実社会におけるコミュニケーションと切り離せないものだった。多様化が加速し、疫病や戦争で人びとの分断も進む社会のなかで、「ともに生きる」ためにはどうすればいいのか。フィクションの設定を借りて自由に台詞を考え演じる「演劇ワークショップ」は、ことばへの意識を高め、異なる価値観を理解し、仲間とともに新しい価値を創り出す充実感を体験する有効な手段のひとつ。教育現場からも熱い注目を浴びている実践例をはじめ、演劇の可能性をさまざまな視点から検証した異色の演劇入門。
著者略歴
著・文・その他:平田 オリザ
劇作家、演出家、芸術文化観光専門職大学学長。劇団「青年団」主宰。江原河畔劇場・こまばアゴラ劇場芸術総監督。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。現代口語演劇を提唱し、1994年初演の『東京ノート』で翌年第39回岸田國士戯曲賞を受賞。1998年『月の岬』で第5回読売演劇大賞優秀演出家賞、最優秀作品賞を受賞。『上野動物園再々々襲撃』(2002)で第9回読売演劇大賞優秀作品賞、『その河をこえて、五月』(2002)で、第2回朝日舞台芸術賞グランプリほか受賞多数。2011年フランス文化通信省より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。主著に『わかりあえないことから』『現代口語演劇のために』『演劇のことば』など。小説に『幕が上がる』(2015年映画化)。
内容説明
世界を見る解像度を上げる。「ことば」と「コミュニケーション」の原点を演劇に探る。
目次
プロローグ 幕はもう上がっている
第1章 人間は「演じる」存在である
第2章 演劇で「日本語」を捉え直す
第3章 「対話の体力」を鍛える
第4章 これからをともに生きるために
感想・レビュー
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アキ
三井剛一
どりーむとら 本を読み深めたい
Aby
papipapipapeace