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内容説明
精神分析の臨床を志す読者であれば、この本を精神分析療法の入門書だと考えて利用することも不可能ではない。臨床に関係のない一般読者であれば、いったい精神分析療法とはどういうことをするのかを具体的に知ることができよう。精神分析の過程であらわになってくる現象から親子、夫婦、友人、同僚など、われわれの日常的な人間関係のなかにどのような力が働いているかを知るよすがとすることもでき、そこから解放されて自由に生き生きとした生活を送るにはどうするべきかを知る材料ともなろう。
目次
第1章 幼児記憶
第2章 神経症の精神分析
第3章過去への旅―精神分析の過程
第4章 心の発達
第5章 精神分析の方法―転移・解釈・抵抗
第6章 短期力動心理療法
第7章 自己分析への道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Zing
8
産業カウンセラーの知人にお借りした本。精神分析による治療について書かれている。症状について、エディプス期以降の幼児体験から原因を探し、原因を自覚することで成長(治癒)する、という状況に特化してる。神経症って幼児体験が原因なことが多いのかな?? それとも、幼児体験を原因と定義するのが治療しやすいからかな?? その辺がよくわからなかったので、もう少し心理学を勉強してみようと思いました。2015/04/09
tsukamg
2
大学時代、一般教養で受講した臨床心理学のサブテキストに使われていた。30年前の本だから、古い箇所は当然あるのだろうが、二件収録されている症例は、今読んでもまことに興味深い。2018/04/10
motoso
0
仮定がいつのまにか事実に変わっていたり……とまあツッコミはやめておいて,精神分析というものはかなり危ういということを読んでいて感じた.成功するかしないか,ではなく,たとえうまくいっても,双方ともに,精神世界(という表現は適切でないが,イメージとして)に呑まれる感じ.2009/05/27