出版社内容情報
葉子の夫信幸は仕事でローマに行ったまま失踪した。葉子の運命は、また幼なじみ青柳、黒岩らが抱え込んでしまった人生の行方は。
内容説明
葉子の夫は失踪し七年、彼女の元に骨笛が届いた。謎は謎を呼び寄せ、運命は絡み合う。東京、福岡、四国、五島、ローマ、ヴェネツィア、パリを結ぶ愛と愛の不在の物語。
著者等紹介
片山恭一[カタヤマキョウイチ]
1959年愛媛県生まれ。福岡市在住。九州大学農学部を卒業後、1986年「気配」で文學界新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
26
自分の魂に刻み込まれたように流れるメロディ。夫の失踪・・・次から次へと繋がっていく記憶の海。物語は蛇口から永遠と流れる水のように続く・・・。気を抜くと意味が不明になりそうで・・・読んでは戻り読んでは戻り・・・。物語の中で読者が迷子になることほど情けない事はないですものね。2011/01/20
るんるん
2
私好みではなかったです。読みながら少々退屈・・。素敵な感じはあるのですが。あと、長かった。2010/08/06
Kie
1
長編なのに、引き込まれる事なく読了。少々退屈。2016/10/09
kudotogo
0
片山恭一を初めて読んだのだけれど、これは入門としてはどうだったのかな?幻想的なお話しです。田舎のいろんな出来事はどこか横溝ふうであったりしながら、登場人物男性人はどこかみんな、上手に生きれていなくて、美術のやばい商売に手を出したり、ゼミの女子大生に手を出す教授だったり、まっとうに生きることを拒否しているような、破滅型の人たちと、いろいろな状況があっても、まっとうに生きることを守り続けているような、ヒロインが、聖母マリアのように、懐胎する。それは誰の子なのか、読者のおマジネーションにまかされている。2015/08/23
トマ・ト
0
生と死の物語。2013/05/11