感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
恋愛爆弾
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革あ革第12章で絓秀実は内ゲバを「生きる屍」としての「回教徒」をコントロールする「アウシュビッツ的「生政治」」だとし、その論理は大学当局による自治会潰しという形で反革命的に結実したと指摘しているが、その代替案として「自分が「回教徒」であると肯定すること」=「戦争機械」が提示されたとき、私はふと絓のいう「日本赤軍」ではなく、「マルクス主義でもないし、左翼でもない」ことを自認する立花隆や、かつて高橋源一郎に対して「自分は転んでいない」と言いきった絓のことを思い浮かべる。そして私もまたそのように生きたいと思う。2025/07/05