感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よーこ
8
待望の妊娠がわかった後に、脊髄悪性腫瘍と宣告された著者。無事に出産するも症状は悪化していく。これは、著者がわずかに残された時間で、「いつか母として娘に伝えたいこと」を綴った手記である。「死にたくない。」幼い娘を残して死ぬことへの悔しさ・切なさが溢れんばかりに綴られていて、読むのが苦しくなる。驚いたのは外国人の夫が、妻を亡くす恐怖や介護のストレスなどで壊れてしまい、中々病室に来れないということが書かれていたこと。家族として、残り僅かな時間を悔いなく過ごしたくても、そうできないこともあるのだと思い知った。2017/12/11
Ryuji
8
★★★★☆読む前に多分泣いてしまうだろうなと思いながら読み始めましたが、やはり泣けてきました。闘病日記にあった「死にたくない」は本当の話ゆえに涙なくして読めない。私も親ですが、夫婦・子供ともに何事もなく普通に生活をしています。この「何事もなく普通に生活出来る」ことがいかに幸せなのことなのかあらためて思い知らされた。2013/06/08
007
6
自分の命がもういくばくも無いと判り、まだ幼い我が子へ一つでも多くの言葉を残したいと思う母心。(自分の死後)読者からも娘に手紙を書いてやって下さいと追記する著者の母としての強さを感じました。2013/02/14
はんべぇ
5
妊娠中に発覚した腫瘍。出産し、抗ガン剤治療を行うも、ドンドン進行し新たに発生する腫瘍。娘の成長を見守っていけない辛さ。あまりにも若い母親にとって残酷すぎる病気ですね。2015/01/01
池山 琴
4
抗がん剤治療の大変さ、人生においての大切さがよくわかった。2021/02/26