出版社内容情報
藩主代理の身でありながら、隙あらば町に繰り出し厄介ごとに首を突っ込む”とんぼの若様”快次郎が藩の暗部に繋がる事件に挑む。
藩主代理の身でありながら、隙あらば町に繰り出し厄介ごとに首を突っ込む”とんぼの若様”快次郎は、ある日、巫女のお玉に一目惚れする。お玉との距離が近づく快次郎だが、お玉は藩の暗部に繋がる事件に巻き込まれる。市井から藩を正そうとする快次郎だが…。
内容説明
烏山藩主の庶子・部屋住みの快次郎は気楽に藩邸を飛び出し市井に交わることから「極楽とんぼ」とあだ名されている。大の好物は友人で火消しの棟梁・新門辰五郎に教えられた雷おこしで、市井の楽しさを謳歌していた。その快次郎が、歩き巫女にひとめ惚れする。ところが運命は変転し、藩主代行にされたことから快次郎の周辺に次々と事件が起こる。さらにひとめ惚れしたお玉も事件に絡み…。はたして快次郎はお玉を救えるのか?
著者等紹介
藤村与一郎[フジムラヨイチロウ]
1957年、東京都生まれ。米国ニューヨーク大学大学院卒業。米国滞在中に江戸文化への憧れを強く再認識して時代小説家になることを決意。菊池寛作家育成会で修行の後、2009年に作家デビュー。『鮫巻き直四郎役人狩り』で歴史群像大賞「最優秀賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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