内容説明
芸人たちが集まる豆蔵長屋に押しかけ女房と住む浪人・玉虫銀之介は、寺小姓あがりで女のような美貌を持つ優男。一筋縄ではいかない長屋の連中との関係も良好で、女あんま・ゆめ一からは、婿養子の旦那を奪い合う白金の長者姉妹について相談を受ける。蔵宿師の真似事をした昔の手柄は偶然の産物で、痴話喧嘩の仲裁はもっとも苦手な銀之介。だがゆめ一に長者姉妹を紹介した男が、じつは公儀も目をつける悪党で、なにやら裏がありそうだと知ったからには…。
著者等紹介
山中公男[ヤマナカキミオ]
1934年、山梨県勝沼町生まれ。学習院大学仏文科卒業。週刊誌編集部、編集プロダクション勤務を経て、長年PR誌の編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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