内容説明
江戸の町筋で毘沙門天のお札を裸同然の恰好で売り歩く、四谷崖下の願人坊主・円治は、偶然出遭った宿なしの若者を居候させる。その勇吉の知人のタキは、円治がかつて同居した女に似ていた。労咳病みの隣人を健気に世話するタキの姿を見て、なんとしても援けようときめた円治は、頼りとする兄貴分・三州が流行り病に目をつけて発案した、奇妙な商売を手伝い、町なかへ繰り出したのだが…。
著者等紹介
山中公男[ヤマナカキミオ]
1934年、山梨県勝沼町生まれ。学習院大学仏文科卒業。週刊誌編集部、編集プロダクション勤務を経て、長年PR誌の編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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