出版社内容情報
富沢兵伍郎は、奥州岩月藩二万六千石の出入司。主君の信を受け、逼迫する藩財政を再建すべく日夜奮闘しているが、旧弊を憎む狷介な性格が災いしてか、敵も多い。そんなある日、兵伍郎は重職同士の権力争いに巻き込まれ、自らの命が狙われていることを知る!
内容説明
富沢兵伍郎は、奥州岩月藩二万六千石の出入司元締。主君の信を受け、逼迫する藩財政を再建すべく日夜奮闘しているが、剣術など武家のたしなみには無頓着、旧弊を憎む狷介な性格が災いしてか、敵も多い。そんなある日、兵伍郎は重職同士の権力争いに巻きこまれ、みずからの命が狙われていることを知る。武にうとく藩内に一派を持たない兵伍郎は、家人や知己の人々の協力を得、独自の反撃に出るのだった。
著者等紹介
渡辺毅[ワタナベタケシ]
1934年、樺太生まれ。1990年「小さな墓の物語」で第一回東北・北海道文学賞受賞。その後、文学同人「文芸東北」に加わり執筆活動に取りくむ。1996年『ぼくたちの日露戦争』(邑書林刊)で第一二回坪田譲治文学賞を受賞。2002年「アプトルヤンペ」で第八回小社歴史群像大賞優秀賞受賞
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