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出版社内容情報
学習・生活上の困難から心身や行動に問題のある子どもに対して有効なアプローチについて、プロセス、効用を事例を挙げながら解説
内容説明
子どもの、本当はやりたい…けど「やりたくない」、分かってる…けど「できない!」を理解し、改善する。
目次
第1章 提案・交渉型アプローチとは(発達障害の二次障害と合理的配慮;子どもへのかかわり方;提案・交渉型アプローチを成立させるためのポイント ほか)
第2章 事例でわかる提案・交渉のプロセス(集団活動に参加することを拒否するA君;学校で話せるようになった場面かん黙のBさん;「分かっているけどできない」という葛藤を抱えるC君 ほか)
第3章 提案・交渉を行う際のQ&A(提案・交渉のテーブルに着くことが困難な場合;自己選択・自己決定したにもかかわらず投げ出してしまう場合;教育活動に参加できない場合 ほか)
著者等紹介
武田鉄郎[タケダテツロウ]
1957年新潟県生まれ。1991年に上越教育大学大学院障害児教育専攻修了。養護学校小学校教諭、国立特殊教育総合研究所研究員を経て、和歌山大学大学院教育学研究科・教授・博士(学術)。専門分野は、病弱教育・障害児心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おやつ
11
こういうことかぁ!<やる、100><やらない、0>の2択ではなく、10,20,30,40・・というように段階を区切って提案し、どこからならできるかを相手に選択させる。よりきめ細かな支援の形だと感じました。叱らないけど譲らない、とありますが、叱らない、諦めない支援というほうがしっくりくるかもしれません。2019/04/02
erie
7
これを現場の教員たちが書いているというのだから驚きである。これだけの深い理解と適切な姿勢を持った教員が、かくもたくさん活躍している和歌山では、どういった教員養成がされているのか。ジェンダー比も多様性がある。しかし支援者を得られず大人になってしまった身としては、書かれている定型発達者の思考が理解できないものも多々あり、指導や矯正や褒賞を自力で供給するに限界が大きい。せめて次世代の子供が少しでも幸せに生きられるよう祈るばかりか。2019/06/23
じゃがたろう
6
白黒思考が強い人にかかわるときにはいろんな選択肢があるということを伝えてあげるだけでも助けになるのではと思う。和歌山県の特別支援教育の素晴らしさも感じる。9事例の実践が書かれているが、信頼関係という前提条件があることを忘れてはならない。譲れない部分を明確にして、できる限りの可能性を提案していく。理想的。2019/08/14
桜井和寿
5
子どもの自尊感情を上げるために大切なことだと思う。「寄り添う」とか「毅然とした態度」とか、大切なことは頭ではわかってる。それでも教師として困るときは沢山ある。子どもが自分のモヤモヤした気持ちに気づくこと、その上でどうしたらうまい道を進むことができるのかを提案すること。子どもが「やらない」を選択したとしても、大人の単なる放任(お手上げ)とは違う意味を持つというマインド。「経験がものを言う」とでも言いたくなるような子どもとのやりとりについて書かれたとても実践的で実用的な本だと思う。 本の最初と最後が特に大切。2018/10/06
Totsuka Yoshihide
4
国立特別支援教育総合研究所で筆者の講義を受講し感銘を受けて購入。甘やかして本人の好きなままにするのではない。怒ったり叱って指導するのでもない。でも本人の想いに寄り添いながら譲らないという考え方がとても印象に残っている。提案・交渉型アプローチはぜひ若い先生方に伝えていきたいと思いました。2025/02/16
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