学研のヒューマンケアブックス
自閉症児の困り感に寄り添う支援

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  • サイズ A5判/ページ数 181p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784054033665
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C3337

内容説明

自閉症児・者はなぜ深い困り感を抱くのか。その困り感の世界を著者の深い洞察や最新研究、哲学から具体的に紹介する。またどのような支援がぴったりするかも具体的に紹介する。従来の紋切り型の自閉症理解にとらわれていると目からうろこが落ちる感じがする本。

目次

第1章 「困り感」に寄り添うために
第2章 乗れる島の少ない子ども
第3章 周囲の状況への適応
第4章 時間と「困り感」
第5章 ことばを生む素地
第6章 ことばがなぜ通じるか
第7章 コミュニケーションと人間関係
第8章 この時代と「困り感」
第9章 定型外を理解する

著者等紹介

佐藤曉[サトウサトル]
1959年、埼玉県生まれ、筑波大学第二学群人間学類卒業、同大学院教育研究科修了。岡山大学教授(教育学部障害児教育講座)。博士(学校教育学)。専門は、特別支援教育臨床。数多くの学校・幼稚園・保育園を訪ね、現場の実情に合った特別支援教育のありかたを模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nat

34
明日から仕事だけど、雪が朝も積もっていたらどうしようと既に憂鬱。定型発達の子どもたちは沢山の意味の島を所有していて、いつもどこかの島に乗っていられるが、自閉症の子どもは乗ることができる意味の島がきわめて限られる。こだわりが強いと思っていたが、そうではなくて数少ない意味の島にしがみついている辛い状況ということとのこと。なるほどと凄く納得できた。2022/01/06

輝胤@灯れ松明の火

2
自閉症についての本だが、言語ゲームなど哲学的要素も登場し、人間一般について考える上でも参考になる。読んでいてドキッとしたのがp.135の「媒介」についての記述。無縁社会とはこの媒介を失った人が極度に多い社会なのではないか。そして、振り返れば、自分もまた媒介を失いつつあることに気付く。「困り感」は必ずしも自閉症者だけが有する苦しみではないのかもしれない・・・。2012/04/18

愛希穂

0
http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-173.html2009/10/06

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