出版社内容情報
砲声が響き渡り大坂落城が迫るなか、幼き日の思いを胸に忠輝は秀頼のもとへ駆けつける。〈友との約束を守らずして、生きる価値などない! 如何なるときも清々しくありたいのだ。〉秀頼を見限る家康、保身に走る淀君、姑息な秀忠。二人を阻むものは数えきれないが、敵味方を越えた魂が今、通じ合うーー。戦乱の世にあっても決して汚れることのなかった忠輝を、熱く強く濃く描き切った傑作。
内容説明
砲声が響き渡り大坂落城が迫るなか、幼き日の思いを胸に忠輝は秀頼のもとへ駆けつける。“友との約束を守らずして、生きる価値などない!如何なるときも清々しくありたいのだ。”秀頼を見限る家康、保身に走る淀君、姑息な秀忠。二人を阻むものは数えきれないが、敵味方をこえた魂が今、通じ合う―。戦乱の世にあっても決して汚れることのなかった忠輝を、熱く強く濃く描き切った傑作。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みこ
15
大坂の陣を迎えても最後まで忠輝は己を曲げることはなかった。悲劇的な最期を予想したが思っていた以上にさわやかな気持ちで読み終えることができた。それも忠輝があくまでまっすぐで純粋だったからだろう。物語の後、あまりにも長い晩年をどのような気持ちで過ごしたかを想像すると若干心が痛むところもあるが、それれも好好爺となった彼が緩んだ監視の下、近所の子供たちと戯れている姿を見せて欲しいと思う。2024/12/12
coldsurgeon
6
とても面白かった、物語を追うことが楽しかった。鬼っ子とも呼ばれる松平忠輝は、家康の六男であるがために、兄秀忠に憎まれ、執拗に攻め立てる流れは、ひどいものだ。しかし、したたかに生き抜く姿は、痛快そのもの。よくぞ、このような面白い物語に登場させてくれた作者に感謝する。2024/11/19
hiyu
4
ああ終わってしまった。その後忠輝はどのような人生を歩んだのだろうか。思索にふけるのか、もう少し先も読んでみたかったな。2025/08/02
カド
0
読ませるけど、取って付けたような史実部分とエンタメ虚構が解離してる感じだった。読んでから半年後に感想を書いているのでキャラのイメージ以外は忘れた。2024/11/18
昼寝
0
家康と秀忠の関係が、もう一つのテーマか。2024/12/10