内容説明
恋と野望にかけた青春。文化大革命で数々の悲劇をまきおこした女帝・江青。その出生から、スキャンダルにまみれた女優時代を赤裸々に描くサクセス・ストーリー。
目次
第1章 おさない夢
第2章 おてんば小学生
第3章 社会に出る
第4章 芸能世界へ飛び込む
第5章 演劇界への扉を開く
第6章 人生の飛躍
第7章 挫折と彷徨
第8章 人生の大舞台
第9章 上海スキャンダル
第10章 演劇の渦中で
第11章 エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆき
3
人間の所業か!と思われる事しかしない後の毛沢東の妻江青の毛沢東に逢うまでの人生。サイテーの人間でびっくりしました。恩を与えてくれた人を7年半監獄に入れて拷問したり、かつて恋人で結婚までしようとした男性を兵に追跡させたり。とりあえずありえない悪党です。それが毛沢東の妻ってだけで毛沢東も更に嫌いになりました。こんな人間実在して良かったんでしょうか、神様・・・。衝撃すぎておすすめです。2014/01/19
印度 洋一郎
2
文化大革命を引き起こした中国現代史に残る稀代の悪女と言われる、江青の生い立ちから上海で女優をしていた時期の評伝。妾の子として生まれ、複雑な少女時代を送り、その反動で強烈な上昇志向を以って激動の中国を生き抜いた女性の記録でもある。どうも、人たらし(特に男)の才能があったらしく、周辺にトラブルが絶えない割には次々とインテリで血筋の良い男を籠絡していく。そして、通説通りに激昂し易く、怒ると感情のコントールが出来ない性格だったらしい。映画はともかく、舞台では評価されていたので、巷間言われるB級女優でも無いようだ。2012/11/07
臓物ちゃん
0
まったく文革は地獄だぜ!江青が毛沢東に出会う前の物語なんだけど、ゲスい女子のシンデレラストーリーとして普通に読んでて面白い。特に登場人物がその後どうなるのか(大抵は江青によって投獄される)書かれたエピローグは強烈。中華独特のエネルギーを感じたい人におすすめ。2014/08/03
みるて
0
読了