出版社内容情報
おじいちゃんもおとうさんも子どもの頃に夢中になってあそんだ『おとうさんのぼり』。道具はいらない。おとうさんにつかまって一生懸命のぼるんだ。そして最後は決めポーズ! みなさんもやってみませんか? 幸せを体感できる親子三世代の物語。
内容説明
おじいちゃんもおとうさんも子どものころに夢中になってあそんだ「おとうさんのぼり」。道具はいらない。おとうさんにつかまって一生懸命のぼるんだ。そして最後は決めポーズ!「おとうさんのぼり」「おかあさんのぼり」やってみませんか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
20
くすのきさん、北村裕花さん、大好きな作家さんのコンビ作品。明るく元気いっぱいなイ表紙のメージが、扉で一転。おじいちゃんが、骨折して入院。認知症の気配もある。でも、主人公こうたろうが、わざと元気な声で、明るい話題を出すことで、雰囲気は変わっていく。途中も、切ない場面があったが、最後は笑顔あふれて、ホッ。ただ楽しいだけでなく、考えるきっかけを与えてくれる作品になっていたと思う。コロナ禍で、家にいる時間が多い今、親子がふれあえる遊びの提案は、とてもいい。遊び方を紹介する見返しも、いい。#NetGalleyJP2022/04/14
江口 浩平@教育委員会
12
【絵本】図書館本。5歳と3歳の兄弟に読み聞かせ。お父さんと息子の関係を描いた話かと思いきや、おじいちゃんが出てきて、読んでいる私のほうが亡き父を思い出して泣けてきた。(父も亡くなるときは体重がすごく軽くなっていたことを思い出したので…)こうやって親子代々受け継がれていくのがとてもいいなあという読後感。子どもは東京タワー行ってみたいなという感想だったけれど。(笑)2023/05/06
spatz
11
そうかこれ、おとうさん(またはおかあさん)のぼり、っていうんだ。こんなふうに遊んんだことはあるかもしれない。意識していなかっただけで。おじいちゃんと、おとうさんと、そしてぼく。何にもなくても遊べる、体だけで遊べる。小さいころ、おとうさんは、おかあさんはとっても大きく見えた。その体にのぼるのは大変。でも楽しい。じいちゃんを背負うお父さんは、その軽さにしみじみと驚く。育てた子供にいつか背負われる日がくるかもしれない。それはとても恵まれたことだ。刊行日 2022/04/14 #NetGalleyJP2022/02/21
退院した雨巫女。
7
《本屋》【再読】←2024.5.11. お父さんは、お祖父ちゃんが、歳をとって弱々しくなったのが、ショックだったんだよね。(*-ω-) 2022/04/17
そらこ
7
「おとうさんのぼり」とは、鯉のぼりの真似をするのではなく、文字通り「お父さんに登る」こと。認知症の少しある祖父、働き盛りの父、「おとうさんのぼり」が旬のぼく。3世代が重ねてきた年月を感じさせながら、「おとうさんのぼり」を紹介。子どもが大人になって親となり、老いてしぼんでいく祖父の姿は、とても切ない。でも、お父さん登りを上達しよう、上達した姿を祖父に見せようと頑張る、ぼくの活力ある姿が、元気をくれる。子どもたちは、「おとうさんのぼりがやってみたくなるはず。ぜひ、家族で読んでほしい。#NetGalleyJP2022/02/21