ヒロシマ 8月6日、少年の見た空―12歳5か月の戦没者

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  • サイズ A5判/ページ数 103p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784052040962
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8095

出版社内容情報

戦争体験者の証言をもとにした読み物。1945年8月6日、広島市に原爆が投下。家屋疎開に動員された杜夫を家族は探す。

戦争体験者の証言をもとにしたノンフィクション読み物。広島に原爆が投下された朝、町の家屋を取り壊す作業に動員されていた十二歳の杜夫。たくさんの人に支えられながら生きるモリオと、彼を探して瓦礫の街を訪ねてまわる家族の想いを描く。

内容説明

三重野杜夫は、1945(昭和20)年8月6日の朝に投下された原子爆弾により、12歳5か月の命を落としました。両親とふたりの姉は、1週間、広島の街のなかを必死で彼をさがし求めました。でも、杜夫を見つけ出すことはできませんでした。戦争は、たくさんの命をうばいました。未来のある子どもを失った家族の心の傷も消えることはありません。戦争さえなければ、原子爆弾の投下もなかったのです。これは、杜夫とその家族のかけがえのない日々と、愛しい者をうばわれた悲しみの記録です。命を失い、「平和を守って」という声を出すことのできなくなった人たちからのメッセージでもあります。

著者等紹介

井上こみち[イノウエコミチ]
埼玉県に生まれる。日本児童文芸家協会会員。児童向けのノンフィクション作品を手がけている。『カンボジアに心の井戸を』(学研)で第28回日本児童文芸家協会賞、『往診は馬にのって』(佼成出版社)で第6回福田清人賞を受賞

すがわらけいこ[スガワラケイコ]
1959年福島県に生まれる。イラストレーター。絵本・保育雑誌・広告などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

38
ふりがなもふってあって子どもでも読みやすいです。息子に読ませます。勤労動員中に被曝しお骨も見つからないまま靖国に祀られている杜夫くん。もしかするとお骨は広島の原爆供養塔の中に安置されているかも知れません。こんな子どもたちが、当時たくさん亡くなったんだなと思うと、本当にいたたまれない気持ちになります。ちょうど今の三男と同じ歳なんですもの。2015/07/13

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

37
実話。町の家屋を取り壊す作業に動員されていた12歳の杜夫。広島の原爆投下にて犠牲となった。杜夫を探し求めて見つけることが出来なかったご家族の悲しみ、苦しみははかりしれない。最期も看取れず、遺骨もないなんて悲しい。2018/10/23

かおりんご

37
児童書。ヒロシマの原爆で亡くなった弟さんの話。実体験だから、胸を打つ。あの日、本当に多くの方がなくなった。戦後70年経つけれど、まだ70年とも言える。忘れてはいけない歴史です。2015/05/09

29
実話の児童書です。原爆にて亡くなったモーちゃん(杜夫)のお姉さんが伝えたい戦争、モーちゃんの生涯。原爆で亡くなった勤労動員中の中学生が沢山いたこと、私的には、モーちゃんが目が見えてない中、最期までしっかりとした受け答えをしていたところが印象的でした。モーちゃんが最期何を見てどう感じてどんな気持ちで死んでいったかは計り知れませんがせめて幸せな12年間だったと思っていてほしい。そして天国に後から行った父母と再会していてほしい。2015/05/31

退院した雨巫女。

18
《私-図書館》朝に別れて、いつ何処で、亡くなったのか判らず、遺骨もないなんて、悲し過ぎる。2021/08/06

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