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出版社内容情報
三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎
まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。
戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ――夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。
十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。
内容説明
三つの時代をまたぎ紐解く鎌倉文庫の謎。まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ―夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。
著者等紹介
三上延[ミカミエン]
古書にまつわる謎を解いていく、ビブリオミステリ『ビブリア古書堂の事件手帖』がベストセラーとなる。ホラーからファンタジーまで、幅広い作風で縦横に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
301
ひさしぶりに続編にめぐり会う。今回のテーマは夏目漱石の初版。フラッシュバックによって時代が引き戻される展開で、物語の進行は少しも飽きない。あっという間に読み終わった感覚。「鎌倉文庫」という一時的な存在が、実際にあったというのには驚き。巧みにフィクションと交錯させているので、どこまでが事実なの? と興味深くページをめくった。さすがはミステリ。きちんと謎を解き明かしてくれる。毎度ながら智恵子母の登場にはハラハラさせられた。扉子ちゃんは大丈夫か、とか。立派に父親の風格になったから、もう「大輔くん」じゃないね。2024/03/28
茜
290
前作からちょうど2年ぶりに出版された本書はシリーズとしては11作目で扉子編としては数字が示す通り4作目となります。今回は日本人なら誰しもが知っている明治の文豪である夏目漱石の古書を巡るストーリーとなっており、ビブリア古書堂の3人の女性、智恵子、栞子、扉子の17歳時の体験が描かれています。ビブリア古書堂を読むと扱われている作品を読みたくなってしまうというのは読者の大半が思うところでしょう。2年とは言わず1年に1冊出して欲しいなと思うのは読者の我儘ですかね。 2024/04/03
南北
280
「鎌倉文庫」という戦後、文士たちが作った貸本屋という実話をうまく絡めながら、3代にわたる母娘の夏目漱石の作品に関わる謎が3つの短編で語られている。智恵子さんが若い頃から片鱗が見えていたり、栞子さんの容貌が(あれほど親近感がないにも関わらず)智恵子さんに似ていたりする点がおもしろかったが、3編とも助手役と言える男性陣がいい味を出していたと思う。最後の短編での栞子さんの謎解きが秀逸でこれからも読んでいきたいと思う。2024/04/05
ひさか
253
2024年3月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。扉子シリーズ4作目。通算11作目。ビブリア古書堂の千恵子、栞子、扉子と3代にわたる鎌倉文庫ストーリーか興味深い。ただ、古書を収集する資産家の妻である花子が本好きを明かさないのはさすがに不自然極まりないと思うのだが…。これ、ちょっとした謎なんです。2024/04/30
旅するランナー
243
実在した貸本屋「鎌倉文庫」の貴重な貸出本の喪失の謎を描く。篠川家の母·娘·孫娘、三者三様の推理。昭和·平成·令和の17歳が繋がる構成がお見事です。若かりし智恵子さんと栞子が描かれるのがファンには嬉しいところ。そして、今回も、取り上げられた本、夏目漱石の小説が読みたくなります。2024/04/21
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