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内容説明
八年前の初恋をやり直し、普通の友達よりも特別な関係になったわたしと佑月。だからなのか、残りの夏休みはなんだかいつもより眩しくて、楽しいように感じられて。このままずっと佑月と一緒にいられたら―。だけど寮での同室生活はとうとう終わりを迎えてしまう。そして新学期、寮が元通り別々になったわたしたち。一緒にいる時間が減って、それでも今まで通りと思っていたけれど、文化祭を巡って思いがけない事態が発生して…。わたしと君の「好き」は、きっと違う…はず。普通の女子高生たちの、それぞれの初恋やり直しストーリー第2巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半熟タマゴ
11
佑月へ向ける好きという感情は友情的なものだと思っていた陽南が、佑月が同じクラスの女の子と仲良くなってるのを見て少しずつ気持ちが変わっていく描写がとてもよかった。自分の中にあった本当の気持ちに気付き、2巻で綺麗にまとまった感じではあるけれど、続きは出る予定あるのかな。付き合ってからの話やトワエリの話も読んでみたいから続きも発売されると嬉しいな。2021/08/15
真白優樹
11
二学期となり陽南と佑月の寮が別となり離ればなれとなる中、文化祭を舞台に陽南の名もなき感情が揺れ惑う今巻。―――今、その思いに魔法をかけて。君へ届けと叫び走れ。 未だ分からぬ好きという想い、目撃してしまう自分への想いに冷めたかの如き佑月の動き。自分の心の中、溢れる感情が未だ分からぬ陽南が揺れ惑った先、仲間の力を借りて自分の心に答を出す。一つの関係性の結実にして本当の始まりと呼べる巻である。また君を好きになる、ここまで来たのならばこの先も末永く読みたい、もっと読んでいたい。 期待を込め次巻も勿論楽しみである。2020/10/10
T
10
八年の時を経て互いの想いをぶつけ合い、特別な関係になった桐谷陽南と御子柴佑月。しかし、寮での同室生活は終わり、新学期が始まる中、文化祭を巡り思わぬ事態が発生する。二人の少女の初恋やり直し青春物語、第2巻。互いに『好き』という想いをぶつけ合った二人だが、『好き』の形が異なると感じる陽南。文化祭をきっかけに自分の中の『好き』の形に揺れつつも答えを得るまでの過程が素敵な物語でした。陽南と佑月の恋がひと段落したところで、飛和 と愛梨咲と行方が気になります。次巻も楽しみです。2020/11/07
タイコンデロガ級
9
佑月の事だから日南が心配してるような事は絶対ないだろうな、とは正直思ってました。ですが一貫した日南の一人称視点で進む話からは、彼女が抱く不安や杞憂が真に迫って伝わってきて、凄くハラハラさせられる。 そのお陰で最後は心から「あぁ、良かった」と感じられた。 次巻以降、日南と佑月の話しは作品タイトルを「女子高生がまた恋に落ちた話。」にしないとじゃないかな!2020/10/31
リク@ぼっち党員
6
自分の気持ちすらわからないし制御もできないんだから、恋というのは難しい。ジェンダー問題は一昔前に比べれば一般的になってきたものの、まだまだ課題は残っている。女の子なのに女の子のことが気になってしまうモヤモヤをしっかりと描いている、清く正しい百合モノだった。陽南サイドで見ると、佑月は心に素直になってグイグイ来るし、無意識で押して駄目なら引いてみろするし、すごい娘だ。ワタワタしながら頑張った結果が出てよかった。あとエリッサが飛和のことをどう思っているのかは確かに気になるなぁ。2020/10/12