内容説明
「正しい」「正しくない」を決めつけるな。能力は「環境」から引っ張り出されるものである。人と較べるな。自分にしかなれない自分を探せ。失敗は「技術」でなく、「人間」の問題である。野球も仕事も、上達したければ他のものに学べ…名将・栗山英樹が50年の野球人生で得た学びとは。
目次
第1章 教え子に学ぶ(大谷翔平;中田翔 ほか)
第2章 高校野球に学ぶ(たとえ出場しなくても、甲子園には魔物が棲んでいる;高校野球の監督に本当の“プロ”を教えてもらった ほか)
第3章 恩師に学ぶ(家庭教育;高校野球)
第4章 挫折に学ぶ(大学野球;プロ野球)
著者等紹介
栗山英樹[クリヤマヒデキ]
1961年生まれ。1983年ドラフト外で、ヤクルトスワローズに入団。俊足巧打の外野手で、89年にはゴールデングラブ賞(外野手部門)を獲得。持病のメニエール病が悪化し、1990年シーズンを最後に現役引退。その後は野球解説者、スポーツキャスター、大学教授として活躍。2012年に北海道日本ハムファイターズ監督に就任。同年、監督1年目でパ・リーグ制覇。2016年は自身2度目のパ・リーグ制覇、初の日本一に輝く。同年、正力松太郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Die-Go
39
図書館本。侍ジャパン前監督栗山英樹さんが野球から得たものを著した。野球は彼の生きざまや、対人関係の取り方に大きな影響を与えている。彼が学芸大学を出てるからかはわからないが、彼は単なる熱血監督ではない。教育者としての側面も色濃く持っているように見受けられる。★★★★☆2023/08/21
読書は人生を明るく照らす灯り
21
📕読んだ理由📕栗山さんの思考を学びたかった。 📘読んだ感想📘野球が、理不尽・不平等を学ぶスポーツという事に、合点がいった。 高校野球の魅力の一つが、理不尽・不平等な事を、学生の時に学べるのだとも感じた。 野球の勝敗は、誰かのミスで決まる。そんな理不尽をチームメイトやサポーターが守らなくてはいけない。 、 📗読んだ後の行動📗誰かにやらされるのではなく、自分から進んで始める。 2023/08/11
ten ten
7
栗山監督の生き様に非常に心を打たれました。 「全力を出し尽くせぬまま野球を続けるくらいなら、残りの人生で、努力を続けられるものを見つけよう、そこで勝負しよう。違う世界で、今度こそ一人前になるんだと決意した」とあります。 能力がないということも才能である、と栗山監督は仰っています。 物事を多面的に捉え、常に自分自信の考えにも疑問を投げかけ、常に学び続ける姿勢、努力できることが栗山監督の才能なんだと感じました。 何度もグッとくる場面があり、私にとっても生涯忘れない一冊となるだろう。2023/08/06
youmar Jr.
5
栗山英樹監督の本です。自分が一番感銘を受けたのは、正しい正しくないを決めるな、という言葉です。確かに自分が思っていることを相手に押し付けたりしてはいけないし、相手の意見を聞かなければいけないと思います。チームの中でみんな同じ意見を言う中で、一人だけ違う意見を言う。だけど、みんなは、その意見を尊重しないかもしれない、その意見によってチームが日本一になれるかもしれない、と考えると人の意見や本などには、たくさんの宝があるんだなーと思った。 これからも、人の意見を聞いて、本をたくさん読む!2020/03/16
もち
4
この本を読んで、自分の中で多くのことが腹落ちした。自分自身野球をしていたこともあり、大谷やイチローのようなスターへの憧れを捨てずにいた。でも、野球をできる時間というのは限られた時間、その人生の多くは野球とかかわることができなくなる。野球が上手くなるためには勉強が重要という考え方、自分で考え、行動に移す、人としての基本、野球だけじゃない道の示し方、すべてに感銘を受けた。特に刺さったのは、監督のお父様の言葉、仕事はいっぱいあるけど、家庭は1つしかない。こんな、人に私はなりたい。2023/06/24
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