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出版社内容情報
『過去の風景を、撮る』。駆け出しカメラマンの青年・透には、そんな不思議な力があった……。急逝した祖父の写真館を継ぐことにした透が巡り合った、見知らぬ過去を巡るいくつかの物語。その結末にあるものは――。
内容説明
祖父が遺した「いすみ写真館」を継ぐこととなった駆け出しのカメラマン・透。彼には不思議な力があった。“裸眼でファインダーを覗くと過去の写真を撮ることができる”―。扱いを間違えれば、とても危険なその力を、お人好しの透は人助けのために、少しずつ使うことに決めた。無くしたものを探すために。疑惑の真相を調べるために。消えた少女を見つけるために。写し出された人々の笑顔と、時には涙に触れながら、彼はシャッターを切り続ける。
著者等紹介
周防ツカサ[スオウツカサ]
2005年に『インサイド・ワールド』(電撃文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
44
急逝した祖父の写真館を引き継ぐ事にした透。祖父と同じように常人には無い、レンズを通して過去を観る事ができる。カメラって中々センスのいる技術なのにそれ以上の能力を持つって凄いですよね、しかも若くて綺麗な方が傍にいてくれるなんて!。あぁ羨ましいと同級生の喫茶店のマスターがぼやくのもうなづける2020/06/28
吊り太郎
35
羽田空港で購入!初めて読む作家さんでした!祖父の死をきっかけに、写真館を継ぐ事になった主人公の透。小さい頃に、祖父にカメラをもらい写真の道に進んだ透だが、写真を撮る事で、過去を見る事ができる不思議な能力がある事に気が付く。いすみ写真館を継ぐ事になって以前から働いていた五条さんに、ある事件をきっかけに、力の存在を気が付かれ祖父譲りである事がわかる。そんな透が力とどう向き合うか?四章のストーリーを巡り向き合い方、力の怖さを知る事で成長して行くストーリー。最後は、五条さんとの関係が気になり、続編が楽しみです!2018/12/05
インド
27
常人にない能力を手にいれたとき、その能力を使いこなすことができるか。過去の出来事をフィルムに現像できる能力をもつ青年の物語。彼は日常の謎を解決するため、能力を使う。しかし、使い方を間違えば他人を傷つける。3章目はほろ苦い結末。大事な人のために自分を犠牲にできるこの人こそ、能力を受け継いでほしいなと思った。今後この異能者と五条さんはどうなるのか、わたし気になります!(*ノ▽ノ)2018/02/11
coco夏ko10角
26
祖父が亡くなりいすみ写真館を継ぐことになったカメラマン・透にはある能力があって…。能力でただ謎を解いていくだけじゃなくて、ちゃんと能力と向き合ってどうするのか悩み進んでいくのがよかった。続編あってもよさそう。2019/03/11
そらまる
21
祖父が亡くなったことをきっかけに孫の透が写真館を継いだが、透には過去の写真を撮ることが出来る能力がありその能力を使い人の悩みを解決する話です。てっきりあまり事件も起きないほんわか系ミステリかと思っていましたが、そうではなくて悩みを解決しながら持った能力とどう向き合うか真剣に書かれた話でした。内容は面白いんですが、何かが足りない感じがしました。2019/06/13
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