内容説明
生まれてこの方、須磨軒人に安心できる場所はなかった。どこにいてもお化けに苛まれる。人に憑りつき、人を殺す“真っ黒なお化け”に。そのために友達もできず、お化けに対して理解を示そうともしない父親とも縁を切るはめに。しかし、結婚し、家族を持った軒人は、もう逃げるわけにはいかない。なぜ自分にばかりお化けが出てくるのか?父は本当にお化けが見えなかったのか?お化けとは一体何なのか?謎を抱えたまま、軒人はある霊能者を頼ることになるが―。
著者等紹介
後谷戸隆[ウシロヤトタカシ]
1986年東京都生まれ。『お化けのそばづえ』で小説家デビュー。そのほか漫画原作も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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