出版社内容情報
不定方程式とは解が1つに定まらない方程式です。その数は多く存在し、作り出すことすらできます。有名な例ではフェルマーの方程式があります。今回本書で扱うのは、x^2+y^2+z^2=3xyzという形をしたマルコフ方程式です。この方程式には正の整数の解が無数に存在します。そしてその解を調べていくと、フィボナッチ数列{1
目次
1章 マルコフ方程式(マルコフ解と2次方程式―x2+y2+z2=3xyzの「無数」にある解は?;マルコフ解の家系図―マルコフ解は「家系図」にある解で全部? ほか)
2章 4マルコフ解と5マルコフ解(4マルコフ方程式―x2+y2+z2=xyz+4では「未解決問題」が即解決?;4マルコフ解の家系図―4マルコフ解は「家系図」にある解で全部? ほか)
3章 kマルコフ方程式(2‐1マルコフ方程式―x2+y2+z2=2xyz+1と「同じ方程式」は?;kマルコフ方程式―「kの正負」で何かちがいはあるの? ほか)
4章 kマルコフ解の拡張(「kが正」のkマルコフ解の家系図―「解をもたないkマルコフ方程式」は1≦k≦100の中でどれ?;「kが負」のkマルコフ解の家系図―「単独スタート解をもつkマルコフ方程式」は-100≦k≦-1の中でどれ? ほか)
5章 2‐1マルコフ解と「不思議な多項式」(「見かけ」を変えた2‐nマルコフ方程式―Z2=(X2-1)(Y2-1)と「同じ方程式」は?
(x2-1)(y2-1)=(z2-h2)2―「シェルピンスキー流の条件」下で見つかる無数にある解は? ほか)
著者等紹介
小林吹代[コバヤシフキヨ]
1954年、福井県生まれ。1979年、名古屋大学大学院理学研究科博士課程(前期課程)修了。2014年、介護のため教職を1年早く退職し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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