内容説明
「20万ドルの黄金の足」と騒がれた東京オリンピック。銅メダルに輝いたメキシコ・オリンピック。三菱重工時代のスター、杉山隆一。彼の人生は、サッカー一筋、鉄道のレールのようで横にずれたことがない。現役引退後は故郷に帰り、創部2年目、静岡県リーグ2部のヤマハ発動機の監督になり、7年でトップの日本リーグ1部昇格を果たした。さらに9年目にして天皇杯優勝という日本一の座を獲得する。プロ化のなかではジュビロ磐田のスーパバイザーとして、名実ともにJリーグのトップチームをつくりあげた。戦後日本のサッカーを引っ張り続けてきた代表的な男である。
目次
永遠のライバル―杉山隆一と釜本邦茂
若き日の記憶
東京オリンピックと黄金の左足の伝説
南米で初の海外合宿
歴史に残る銅メダル
サッカーと酒に生きた三菱時代
故郷へ、そしてヤマハへ
代表監督を断わった舞台裏
思い出のメキシコへ、そしてイタリアへ
Jリーグ入りまでの苦悩〔ほか〕
著者等紹介
丸山一昭[マルヤマカズアキ]
1932年(昭和7年)長野県生まれ。長野高校時代、サッカー部に籍を置く。明治大学卒業後、新理研映画(株)に入社、「毎日世界ニュース」のカメラマンを経て、テレビ朝日開局時より撮影、報道、編成、出版を担当。テレビ朝日退職後、サッカー専門誌「ジェイレブ」(月刊)編集顧問、朝日新聞主催「朝日少年少女サッカー教室」運営事務局長、「小型機と安全運航」(季刊)編集担当を務める
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