あやしい船医、南太平洋をゆく

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048836302
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0095

内容説明

お船に乗りたいばっかりに、押し入れからホコリをかぶった医師免許を引っ張り出して船医になってしまった、ペイパードクター・ナガイ。そんなドクターと愛すべきアミーゴたちの、海と空と酒とマグロ(と、ちょっとだけ注射)の日々を綴った、トホホな千鳥足航海記。

目次

研修医ナガイ、五十歳
茫然自失の出航
嵐の前の静けさ
赤道を越えてから
初入港、ケアンズの街を徘徊する
天気晴朗なれど波高し
オークランドでオン・ザ・ロック
艫のデッキとブリッヂで
スバのキャサリン
南太平洋大学の学者たち〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よう

3
ガチでアル中のペーパー医者!手が震えて注射ができない(笑)高専の、遠洋航海実習船の船医なんていう、もしもの時のための重要ポジションによくぞこの人を乗せたもんだwww昔はおおらかだなぁ、と思って奥付を見ると、意外にもたった10年前なのである。おおらかなのは時代ではなく、飲んだくれドクター永井氏であり船乗りたちの世界自体であった。とても楽しそう。短い間、一緒に航海しました。2010/05/18

:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

2
イラストがかわいい。亡くなる数年前の話。最後の別れのシーンを先に読んでから読み始めてみたが、普通の日常が一層愛しく感じられる。手が震えるほどのアル中、死因は…。でもこういう、他力本願ゆるい人生もまたよいなぁ。「すぐ上の兄が48歳のときに肝硬変で亡くなりました。優秀な兄貴だったんですが、いつも社会に対して不満や鬱屈したものを持っていて、とても無念そうに死んでいった。ぼくの脳裏にそういう印象がずっと残っていました。」https://www.tontonclub.com/connect/life/07/2025/06/03

うてな

0
いつもいつもお酒を飲んでいて、酔いが醒めないうちに仕事したりしていて、こんな医者でも船では通用するのか…羨ましい。と思って他の著書も探してみたら、硬派な本ばかりで驚きました。逝去からしばらく経っているのでそれなりに古いものばかりではありますが、他の本も読んでみたい。2017/06/17

武隈

0
面白かったです。痛快。北杜夫のドクトルマンボーかな?と思いましたが、それでも楽しめました。 船の雰囲気が伝わりました。飲んべえの気持ちが分かります。 初めて永井明さんの著者を読んだので、他の著者を読みたいと思って調べたら2,004年に亡くなっていたのですね。飲んべえだったのでしょうが、とてもとてもまじめな?方だったのですね。遺作を読みたいと思います。2018/05/20

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