内容説明
今村芳生なる蘭方医が宗哲のもとを訪れ、“本道(内科)に限っては官医に蘭方を禁ずる”という幕府の達しに激しく不満を述べた。宗哲が相手にしないとみると、漢方医で将軍家御匙の楽真院と老中首座に直談判に行く始末。辟易した楽真院から、今村の口を封じられないか、と相談を受けた宗哲だったが…。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。85年『大君の通貨』で第4回新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kazu@十五夜読書会
17
町医北村宗哲シリーズ3巻。町医で有りながら、漢方と蘭方、やくざの勢力争いに巻き込まれる。2012/12/22
ジュール
6
宗哲シリーズ再読 今回はあまり宗哲さんは活躍しない。でも江戸の暗黒街はきな臭くなってくる。2023/06/10
天笑院たか姫
5
シリーズ第三弾!今回も宗哲は、いろんな患者から様々な悩みごとやお願いをされる。元渡世人ゆえに、島がらみの相談も受けることになり、一線を引きたいが頼りにされている。黒門はしぶといな。2017/04/22
だいしょう@SR推進委員会
3
本人が望んだわけでもないのに、かつていた侠客の世界の勢力争いの深みにはまっていくのが、なんとなくおかしい。クールな宗哲が苦虫を噛み潰す姿が目にうかびます。まさに世は思うようにはいかないもの。それでもどこかで辻褄が合うもので、佐藤雅美の話のつくりのうまさを感じます。2011/07/10
けいちか
2
シリーズ物。すでに何冊目かは不明。宋哲は狂言回しのような役回りか。結局は自分が昔いた、やくざな世界の勢力争いがどうなるのかを見守ってる感じ。2012/07/07
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