内容説明
水乃サトル、二十一歳の大学三年生。185センチの長身に、モデルのように整った顔立ち―しかしながら、彼をよく知る人からは「変人」「オタク」と評されている。キャンパスでは《百のサークルに入っている男》と異名を取り、事件とあらば何にでも首を突っ込んでは推理をしたがる「名探偵」だ。ある日、サトルは「幼い時に宇宙人に誘拐され、宇宙船に連れ込まれた」という驚くべき過去を持つ少女・宜子と出会う。宜子の過去に興味を持ち、さっそく調査を始めたサトル。だが、彼の行く先々には「宇宙人の存在を信じる」という一風変わった教義を持つ宗教団体が現れて―。宇宙規模の不可思議な謎を、サトルは解き明かせるのか?『奇跡島の不思議』に続く、待望の長編本格推理小説。