出版社内容情報
ベルは人間の娘でありながら見知らぬ惑星で生まれた。自らのルーツはどこか。ペタンティックな香りのする正統的ファンタジー。
内容説明
自分は何者なのか?いかなる種族の特徴も持たない孤独な少女ベル。師シアンのもとを離れ、ただ一つ“唸る剣”だけを手に、今、旅人となるための試練を受ける!勇気、冒険、かつてない幻想の世界。自らのルーツを求めて…壮大な長編ファンタジー小説。
著者等紹介
冲方丁[ウブカタトウ]
1977年2月14日岐阜生まれ。海外生活などを経験し、96年早稲田大学入学。同年第1回スニーカー大賞金賞を「黒い季節」で受賞しデビュー。その後、執筆活動、ゲーム企画製作に携わり、大学中退。本作は執筆に丸2年を要した、受賞第1作である
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
7
天地明察がおもしろかったので、冲方丁さん著書の2冊目。正直、ファンタジーとは思っていなかったので驚いた。異世界で、大剣を持った女の子が戦う。新鮮だし面白いけど、造語が多くて、そこは想像力に任せられた感じ。特に、肝心なトコに多用されると、読んでいてなかなか頭に入らない。2回読めばまた違った面白さがありそうだけど、何分にもボリュームが凄くて手が出せるかどうか…そもそも、まだ上巻を読み終えたばかりの折り返し地点な事実。続きはすごく気になるけど、下巻にすら躊躇してしまう。2012/07/18
なしかれー
6
自分の由縁を探す話。初冲方さん。言葉の使い方が面白いなーと思ったけど、これは冲方作品の共通項なのかな。分かりやすい悪役がいないからか、気持ちをうまく収めることができなくて、アドニスの苦悩が続いたところで、辛くて挫けそうになった。色々な疑問に対する答が見つけられることを祈って下巻へ。2013/01/10
スケキヨ
5
よ・・・読めたっ!一文一文に心を持っていかれて壮絶な気合(?)が必要な一冊でした。世界観に呑まれ登場人物に呑まれ・・・どこからこんな物語を生み出せるんだか。取りあえず下巻。下巻。体力・気力上等で読みますよ!ちなみに贔屓はウサギさん。2010/01/16
まつじん
4
冲方丁さんの初期の大作です。 ファンタジーですがライトノベルではない、と断定して言いと思う。 素晴らしく風呂敷を広げた世界、剣と魔法の世界で亜人種達が”神”の定めた摂理によって生きている(=戦っている)中、主人公の少女ベルのみが”人”で自分の出自がわからず、その郷愁の念をもてあましています。 軽く読み流せないほど複雑な世界観を構成しているのですがページをめくる手を止められません。2008/03/26
Amarilli
4
読み終えた今だから云えます。とても大切にしたい、でももっと万人に読んでもらいたいんだけど人を倒せるほど厚みのある本じゃ理解なんてされねー!(以下下巻)