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内容説明
北極衛星の事件から半年。世界中から魔法士の亡命を受け入れることでシティに匹敵する戦力を有するに至った賢人会議は、ついにシティ・シンガポールと正式な同盟を締結することになった。真昼とフェイを中心にして調印式の準備が進み、魔法士たちの暮らす島は活気に包まれる。だが、その動きに不信感を募らせるシンガポールの反対派議員たちは、秘かに謀略を巡らせていた。同盟締結を阻止せんと彼らが用意した、意外な『駒』。それが、世界の運命を変えることになる、大事件の引き金だった―。
著者等紹介
三枝零一［サエグサレイイチ］
１９７７年兵庫県生まれ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす＠灯れ松明の火
31
英雄の条件。世界で一番、美しい物の為に戦う事。己の身の保身を考えぬ事。百万の悪意に謗られようと、一億の憎悪をその身に受けようとも、決して怯まず、弛まず、膝を折らずに戦い続ける事。絶えず弱き者を守り続ける事。その胸に宿す一筋の誇りを、最後まで絶やさずに戦い続ける事。最後の最後の瞬間まで、絶対に絶対に、諦めない事。何て孤独で、尊く美しい後ろ姿だろう。だから人々は、憧れと畏敬の念を持ち『英雄』と呼ぶのだ。これは、何の力もなくとも、その勇気と知略の限りを尽くし、戦場を、己の理想の為に駆け抜けた、ある一人の男の物語2014/06/20
まりも
25
賢人会議が全世界へ向けて問題提起をしたことで世界中が混乱し人間と魔法士が対立し始める。そんな混乱の中賢人会議とシティシンガポールは同盟を結ぼうとするがそれを阻止する勢力が元シティ神戸の軍人を使い真昼暗殺をもくろむ。月夜が言うとおり真昼のやってることは本当に劇薬なんだなと実感できた話でした。1巻に登場したシティ神戸出身の少女、シティ神戸の軍人と賢人会議だけじゃなく錬、フィアにも大きい試練になる予感。落日が真昼の死を暗示している気がするが今後どうなるんだろう。2014/11/13
ひめありす＠灯れ松明の火
16
英雄の条件。世界で一番、美しい物の為に戦う事。己の身の保身を考えぬ事。百万の悪意に謗られようと、一億の憎悪をその身に受けようとも、決して怯まず、弛まず、膝を折らずに戦い続ける事。絶えず弱き者を守り続ける事。その胸に宿す一筋の誇りを、最後まで絶やさずに戦い続ける事。最後の最後の瞬間まで、絶対に絶対に、諦めない事。何て孤独で、尊く美しい後ろ姿だろう。だから人々は、憧れと畏敬の念を持ち『英雄』と呼ぶのだ。これは、何の力もなくとも、その勇気と知略の限りを尽くし、戦場を、己の理想の為に駆け抜けた、ある一人の男の物語2010/05/15
KEI
13
再読。シリーズの中巻出すのに9か月ってどんだけww きっと、この作品を読むうえで何度再読しても泣いてしまうんだろう。セラの成長や、元神戸の軍人のオッサンや感情入りすぎてキツイ(苦笑)さぁ、新刊へ行こう。2011/02/10
ソラ
10
北極衛星の事件から半年。世界中から魔法士の亡命を受け入れることでシティに匹敵する戦力を有するに至った賢人会議は、ついにシティ・シンガポールと正式な同盟を締結することになった。真昼とフェイを中心にして調印式の準備が進み、魔法士たちの暮らす島は活気に包まれる。だが、その動きに不信感を募らせるシンガポールの反対派議員たちは、秘かに謀略を巡らせていた。同盟締結を阻止せんと彼らが用意した、意外な『駒』。それが、世界の運命を変えることになる、大事件の引き金だった―。 2010/08/20
