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内容説明
堅く真面目なサラリーマンの長兄、いいかげんで放浪癖がある大学生の次兄、そして登校拒否中で家に引きこもって漫画家をめざす妹―。心を開けるほど親密ではなく、かといって無視できるほど疎遠でもない。ひとつ屋根の下に住んでいながら、微妙な距離感でつながっている三人兄妹の平穏な日常が少しずつ崩れていく様子を、コミカルかつ繊細に綴っていく。家族って、イライラするほど厄介だけど、だからこそ、愛おしいのかもしれない。
著者等紹介
朽葉屋周太郎[クチバヤシュウタロウ]
1988年、千葉県生まれ。「おちゃらけ王」で第17回電撃小説大賞“ディアワークス文庫賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
24
「日常」のちょっとしたことの積み重ね。兄がいるってこんな感じなのかな。たいやき。2015/08/03
にに
21
真面目な長男、いいかげんな次男、引きこもりの妹。この三兄妹を中心に回って行く何気ない日常。<兄妹>という曖昧で微妙な関係に、時には笑い、泣き、怒り、ちょっとしたズレで壊れて行く・・・でも、ちょっとした奇跡で今まで通りの<家族>に戻る。家族ってよく分からない。だから特別なのかもしれない。この作家さん、結構好きかも。 < 何かに夢中になりたくて、でも何に夢中になればいいか分からなくて、一歩目の置き場所が分からないまま勝算ばっかり考えてるような>2014/10/07
こかげ*ゆるゆる
18
うーん、たいやきが食べたくならなかったー。題名と内容も、ほとんど関係ないような?純文学ぽくて、ボケ頭には―少し読みづらかったけど、兄弟の理不尽な確執は、なんだかわかるなー2014/03/31
ymartak
13
三兄妹の視点が交錯しながら進む構成の家族の物語。特別大事件が起きる訳でもないが、日々の出来事の中で近しい存在のはずの家族(兄妹)が何を思っているか分かっていない事や、それでも緩やかで確かな繋がりが存在する事に気付かされる。2013/10/31
ギンレイ
10
【感想を生み出す】 緩い日常系。 それなりかな。 気の抜けた感じの家族。 何でか知らないけど社会人の長男まで一緒に住んでる。 何となく何気なく、でも何だか知らず知らず溜まっていた言葉もある、という感じ。 純然たるスナック感だけど、あとがきでもそうしたかったのが分かるのでそれで良いと思う 評価は ★★★★★★★★☆☆ 8個星です!!2014/10/08