出版社内容情報
夜が明けて、その光の中で愛する人々をしっかりと抱きしめるために――。淳平は36歳の小説家。大学時代からの親友・高槻と小夜子が結婚して娘の沙羅が生まれ、その2年後に離婚してからも4人は疑似家族のように毎週会っていた。そこに阪神淡路大震災が起こり、悪夢にうなされる沙羅に淳平は蜂蜜とり名人の熊の話を創作して聞かせる。村上春樹の名短篇とイラストを合わせた大人気アートブック第5弾。
【目次】
内容説明
夜が明けて、その光の中で愛する人々を抱きしめるために―『神の子どもたちはみな踊る』のために書き下ろされた名短篇とドイツの人気イラストレーターの合作によるアートブック第5弾。地震のあとで、日常を揺さぶるダークな「何か」を鎮める物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
200
私はハルキストでも村上主義者でもありませんが、村上春樹の新作をコンスタントに読んでいます。村上春樹×カット・メンシックのアートブックを読み続けて第5弾です。本作は、既読のはずですが、忘却読者のため、ほとんど覚えていません。本作が、今回セレクトされたのは、熊が旬だからでしょうか❓🐻🐻🐻 https://www.shinchosha.co.jp/book/353439/2025/11/26
旅するランナー
152
短編集「神の子どもたちはみな踊る」に収録された小説とカット·メンシックによるイラストを合わせたアートブック第5弾。神戸の震災後の閉塞感と、駆け出しの小説家の行き詰まりが混ざり合う。そこにそこはかとない優しさが漂う独特の雰囲気。夜明けの光の中で愛する人をしっかり抱きしめたくなります。2026/03/22
しゅう
127
神戸出身の作家淳平は、愛する小夜子の娘沙羅に「お話」を聞かせてあげている。沙羅は神戸の震災以来、夜、うまく眠れなくなっていたのだ。「お話」、つまり作中作は熊のまさきちを主人公にした物語。まさきちは会話もお金の計算もできるという優れ者。さて物語の着地点は……?性交渉中に子供が現れるという、大人にとっては最悪のシチュエーションもなんとか切り抜ける淳平と小夜子。ラストはほのぼのとした雰囲気を余韻として残す。地震おじさんを吹きとばせ!なお、イラストはカット・メンシックのアートブック、第5弾。2026/01/21
うっちー
113
春樹氏、こんな前向きな作品があるのかと驚きです2025/12/15
美紀ちゃん
96
淳平(36歳)が、夜中に、まさきちという名前のクマを主人公にした「お話」を小さな少女に話して聞かせるところから始まる。 地震のおじさんがやってきて、沙羅に言った。 みんなのために箱のふたを開けて待っているからと。 蜂蜜パイは、淳平の作ったお話の中のとんきちが作ったもの。 まさきちの集めた蜂蜜を使ってカリッとした美味しい蜂蜜パイを作って売った。 とても温かい結末で幸せな気持ちになった。 1999年に書いた短編集が、一冊の本に。 阪神淡路大震災をモチーフにした物語。2026/01/15




