内容説明
20XX年―。テロが横行し、経済不況、食糧危機、精神荒廃が世界を覆い、ほとんどの国が難民を受け容れていた。彼らを待つものは、国民と先住難民の差別、暴力。アメリカの支配者は、もはや政府ではなく“ペルソナ・センチュリー”という一大コングロマリットだった。異を唱える反抗者たちは、辺境や難民の中に身を潜め、散発的なテロ活動をおこないながら、大反抗の時を待っていた。ある時、ニューヨークの難民街に、一人の若者が現れた。名をブルース。世界中を旅し、荒廃した世界を見てきたその瞳は、絶望の色を宿していた。そして身に危機が迫るとき、不思議な刺青が顔に浮かび上がるのだった…。果たして彼は何者なのか?そして世界の行方は?壮大なスケールで贈る、著者渾身の超大作がノベルスで登場。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。以後、20年以上にわたりエンターテインメント小説界を牽引し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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