出版社内容情報
中央アジアを訪れていた英国人のスミスは、現地で恋した薄幸の乙嫁・タラスを連れてイギリスへ帰った。父や母や兄弟に、スミスはタラスを紹介する。果たして家族の反応は……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミキ
114
スミスさんとタラスさんは上手くいって欲しいですね。アリも結婚できてよかった。2024/11/20
☆よいこ
80
乙嫁⑮ヘンリーがタラスを連れてイギリスの実家へ帰郷。結婚の許しを得ようと両親を説得するも、父と兄はともかく母は大反対。友人のホーキンズの別邸を借りてふたりで暮らしはじめる。遠くひとり異国にきたタラスは羊を飼い料理をつくる。後半はアリとマディナの結婚▽なんだかんだと仲良しよかった。船猫が馬を甲板散歩させるのかっこいい。2024.11刊2025/01/12
どあら
77
妹から借りて読了。タラスさん、故郷から遠く離れた英国で頼りないスミスとの新生活がスタート。周りから少しずつでも受け入れられていくといいね👍️2024/11/25
yoshida
76
楽しみにしながら長く読み続けている作品。今は失われた風物や文化。それが丹念な調査により緻密に描かれる。ページを捲り絵を見るだけで楽しい。結婚するタラスとスミス。トルキスタンからイギリスへ向かう。現在より異文化が遠い時代。スミスの家族の困惑。母の衝撃。それは当然の事だし、より強く排斥された可能性もあろう。イギリスでの二人の生活。故郷を離れても共に暮らすのが嬉しい。あのひとが育ったなら悪いところのはずはない。この感情は現代でも普遍だろう。故郷に戻ったアリも結婚する。お金で靡かぬマディナ。その心持ちが美しい。2024/11/24
みやしん
76
当時の上〜中流社会だとこの価値観に不思議はないが、世界を知った朴訥青年でさえむくれる表情が出るほど差別と偏見はあった。当シリーズの半分以上を割いている彼等が関わった人達のその後に触れられたのは嬉しく、今後は西洋と中央アジアの結びつきに携わっていくのだろう。みんな馬が好き。予告にもワクワクさせられる。2024/11/19