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出版社内容情報
あなたと会ったこの街で、私たちはまた、“あの頃”の話をする。
私もあなたも、もう、“あの頃”にはいないけれど。
季節が巡るこの街で再会した、三ツ郎と真帆と“先生”。
時間が重なり、動き出していく。
体温が重なり、熱を帯びていく。
ーーそれぞれが、小さな傷を抱えたままに。
初連載の新鋭が奏でる、純文学的青春譜、上下巻同時発売。
●併録
ふたりの男と不思議な少女は、不透明な“今”を遊転する。曖昧な光の中、車に乗って……。
ーー読切『離々遊転』
●コミックビーム 公式X(Twitter)
@COMIC_BEAM
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コリエル
6
下巻では、中心となっている男女のうち女性側の真帆視点を軸に上巻の物語が再演される。彼女だけの視点を交えつつ。長く付き合った交際相手を自力では振り切れないものの、真帆の元彼と同じように拗れて離れた妻に執着する男である先生の協力でなんとか別れることに成功するのは皮肉というものだろう。そして、重石を取り除いた彼女は初恋の相手である三ツ郎のことも置いて旅に出ようとしている。三ツ郎だけがこの物語において宙に浮いた気持ちを抱えて取り残されようとしていて、少しだけ哀れ。2024/09/21
kerosan
1
上下巻話が絡んでいますが、読み終えて、ほっとすることができました。皆、少しずつ進めていると。2024/04/21