内容説明
期せずして何者かから追われる身となった、名取トウコら8人の中学生たち。演習場から逃亡する最中、追跡者たちの正体を知る。22人のクラスメイトの命を奪ったのは、トライデント―フランスの民間軍事会社が派遣した傭兵だった。彼らは、殺しの手を緩めることなく、トウコらの恩人、そして先生までをも手にかける。さらに、絶対絶命の危機に瀕するトウコらの帰る場所を奪い、社会の敵に仕立てあげようとする者の存在。死の瞬間は、刻一刻と迫っていた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DIVERmope
1
組織や事件の当事者は、その規模が大きくなるにつれて主導権を失い、やがて当事者とはかけ離れた状況が出来上がる。それは本作の状況でも同様であった。当初の滝沢対三人の構図は、この巻で複雑化、肥大化し、その状況の整理は少々大変。そんな混乱の中、夫を失いながらも何とか己を保つ考子と、戸惑いを見せながらも皆の灯台として機能するトウコが頼もしく、その反面怖くもある。ホテルではしゃぐ彼らは、一人になると消え入りそうで心細い。自分を見失わないか心配だ。単独行動中のカズキとナナミがどうなるのか、次が気になる。テレビ東京最高!2013/03/05
ichi
0
【図書館】仮直した2巻。2014/01/02