出版社内容情報
神さまと人の優しい絆の物語・完結!“神隠し事件”以降、自分は無理に『普通の人』でいなくてもいいのだと、時代の変化を受け入れる<守護>千鳥。だが帯刀が大学卒業後、正式に<守護代>になるつもりだと聞き、思わず反対してしまう。そこへ、那須で静養している先代さまから「百目鬼が現れた」との報せが。柏と帯刀を連れ那須へ向かった千鳥は再会を喜ぶが、懐かしい先代さまは優しさの中にもどこかよそよそしい様子で……?
石田 リンネ[イシダ リンネ]
motai[モタイ]
内容説明
“神隠し事件”以降、自分は無理に『普通の人』でいなくてもいいのだと、時代の変化を受け入れる“守護”千鳥。だが帯刀が大学卒業後、正式に“守護代”になるつもりだと聞き、思わず反対してしまう。そこへ、那須で静養している先代さまから「百目鬼が現れた」との報せが。柏と帯刀を連れ那須へ向かった千鳥は再会を喜ぶが、懐かしい先代さまは優しさの中にもどこかよそよそしい様子で…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
28
ここで物語は終わりなのですが、ささやかな日常を大切にしたり、できることを少しずつ増やしたり、やったことのないことに挑戦する彼らを活き活きと想像できてしまう・・・この余韻が素晴らしい。もちろんもっと読みたかったけどね(笑)。2016/09/21
めりた@かりた
17
このシリーズの主人公って帯刀なんだと思ってたんだけど、スッゴい勘違いしてたのかwwwヽ( ̄▽ ̄)ノ完結巻のあとがきを読んでやっと千鳥が主人公だって理解しました。ちゃんと主人公の千鳥って書いてありました。違和感全然なく帯刀主人公のつもりで読めてたんだけどなぁ。今思えば確かに千鳥目線が多かったよね。なんかあとがきを読んでびっくりしちゃって、感想がすっ飛んでしまった。帯刀が立派な守護代になった姿も見たいですね。2016/11/07
める@天邪鬼
8
この作品は、お互いの相手を思う気持ちが、温かく感じられます。 おせっかいでもなく押しつけがましくもなく、とてもいい感じ。 そんな距離感が帯刀君も居心地いいんでしょうね。常に子ども扱いで甘やかされるわけでもないし、大人だろうと突き放されることもない。 守護代は、さすが百年単位で生きてる連中だから、みんなその辺上手(笑) そして先代様、お疲れ様でございました。 あとがきを見て不安に思ったんだけど…これで終わりですか? まだまだ続きがあると思ってるんですけど…(´・ω・`)2016/10/17
punto
7
完結編。終わりにはしんみりしました。が!そう書きこもうと思って気付いたのは、二巻目を読んでいなかったこと。これは三巻目でした。一巻を読んだのがかなり前なので、これまでの筋を忘れているんだと思っていたら読んでいなかったのか。遡るしかない...。2019/06/22
有子
7
完結かな?千鳥が神様になって居場所を受け入れて未来を思えるようになるというように、だんだん成長していく綺麗にまとまった物語だったのではないでしょうか。シロさんにはもっと喋って欲しかったし、初瀬と逢束さんのお話とか千鳥が自分が本物の神様だって知るところとか帯刀が千鳥を説得するまでとか、まだまだ色々と読んでみたかったけれど。イラストとぴったり合うこの優しい空気も和装の雰囲気も大好きだったので終わってしまうのは寂しいなぁ。先代の静かな眠りや帯刀の嬉しい免許取得報告など、最後まで心に残るとても素敵なシリーズでした2016/10/30