MF文庫J お願いだから、あと五分！

著者名：境京亮

KADOKAWA（2013/03発売）

• ISBN：9784840149402
• NDC分類：913.6

内容説明

「……やっと、見つけたんだからさ」「見つけた……？」「うん。私の――枕」って、『枕』？俺・内藤優一が図書室で出会った謎の美少女・木枕コトハ。彼女は眠っている間だけ予知能力が使える超能力者だった。コトハは暗号名・〈全知全能の姫君〉と呼ばれ、大企業・羽島グループでアルバイトをしているらしい。「私は眠れる超能力者！　君はその相棒。だから私が眠っている間、君は私のそばにいなくちゃいけないの！」俺はコトハの相棒として仕事を手伝うことになって――！？　第８回新人賞佳作受賞。枕系主人公×お眠り美少女が織りなす、ハイテンション安眠系ラブコメ登場！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スズ]

どんな感情になっても無表情のまま変わる事のない顔に悩む優一が、図書室で転校生の木枕コトハという少女と出会い、異能の世界へと足を踏み出していく異能バトルラブコメ。眠っている間だけ未来視が可能な͡コトハの相棒として、無能力ながらも彼女の為に逃げずに敵と、救いたい人から逃げずに向き合い続ける優一の姿が良かった。企業に雇われ・自由を奪われた異能者達が企業の利益の為に裏世界で戦っているというケンガンアシュラっぽい設定なのに、可愛らしい挿絵とMFらしいサービスシーンが良い仕事してます。コトハのうたた寝の絵が凄く好き。

2020/07/26

[524]

☆８　【スリーピング・ビューティ】眠ることで超能力を発揮する少女に巻き込まれた主人公の異能バトルラブコメ。キャラはとても可愛いしイラストも素晴らしい。コメディパートはそれなりにいい。ただ、説明口調が多いのとセリフ回しが微妙なのとで異能パートがあまり盛り上がらない。異能にしろイタズラにしろ、もうちょっとネタバラシを引っ張って緊迫感を与える構成にしてほしかった。【お気に入りキャラ：木枕コトハ】

2012/12/23

[王蠱]

ラブコメ・異能バトルとしちゃ王道なんだけど・・・なんだかどちらにしても「薄い」。背景にある設定が超能力にしろ魂云々にしろなんかふわふわしていて（一巻だからしょうがないかもだが）、序盤から最後まで惰性で読み切った。キャラはそれほど悪くないがテンプレ気味な気もするし、どこかでオリジナリティ出さないとキツイかも

2013/01/03

[たこやき]

無表情な主人公。「仕事」以外では眠れないヒロイン。要素としては、色々と面白そうなものはあるのだが、あまり掘り下げが出来ておらず、結果、異能力を持つヒロインと、相棒となった主人公というＭＦ文庫Ｊ作品のテンプレのような形になってしまった感じ。最終的にライバル的なヒロインも仲間に加わって、ますます、ＭＦ文庫作品っぽく……。新人賞受賞作、のはずだけど、これと言った新鮮味を感じないのが何よりも辛いところか。文章とか、そういうところは問題ないのだけど。

2013/02/21

[える]

★★★☆☆ 表紙が可愛かったので衝動買いw 絵の可愛さ・コトハの可愛さ以外はこれと言って特筆することはないが、楽しめた。タイトルへのもっていき方も綺麗で良かった。ただ、せっかく異能ものなのだからもう少しバトルに迫力持たして欲しいなぁ。まぁ、無能の主人公相手じゃ仕方ない気もしますが…。この点含め、2巻以降に期待！

2013/02/11