角川選書<br> 記憶をあやつる

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角川選書
記憶をあやつる

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047035607
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0340

出版社内容情報

実際には経験していない記憶を作ることに成功──。記憶形成に関与する分子を発見した気鋭の分子脳科学者が、記憶研究の歴史を辿り、その実験の全貌とトラウマを抑制する「記憶の医学」に挑む脳科学の最前線を紹介!

内容説明

異なる古い記憶を人為的に組み合わせ、新しい記憶を作り出す―。記憶の形成に関与する分子を発見し、分子レベルで記憶を操作する可能性を拓いた著者の最新の研究成果とは?記憶の基本システムを解明した利根川進らの実験など、記憶研究の歴史を辿り、著者グループによる記憶合成の驚くべき実験の全貌と、トラウマを抑制する「記憶の医学」に挑む脳科学の最前線を、豊富な図解とともに誰にもわかりやすく解説する。

目次

第1章 脳研究の歴史(古代人も、脳について考えた;脳科学、誕生前夜;脳科学の萌芽 ほか)
第2章 脳に関する基礎知識(脳の構造に関する基礎知識;神経細胞に関する基礎知識)
第3章 記憶の仕組み(記憶はどこに隠れているか;記憶の種類;記憶のシステム)
第4章 分子脳科学で記憶のメカニズムを解き明かす(記憶における遺伝子の役割;遠隔記憶はどこに蓄えられているのか;海馬で何が起こっているのか)
第5章 連合する記憶(信号が変わったら犬が赤色になった?;シナプス・タグ;些細なことまで覚えているのはなぜ?)
終章 記憶研究のフロンティア(人工的に記憶を作ることはできるのか;記憶は、思い出すと不安定になる;やっぱり不思議な脳の仕組み)

著者等紹介

井ノ口馨[イノクチカオル]
1955年生まれ。1979年、名古屋大学農学部卒。1984年、同大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。米国コロンビア大学医学部、三菱化学生命科学研究所研究主幹を経て、2009年より富山大学大学院医学薬学研究部(医学)教授。専門は分子脳科学。2010年に時実利彦記念賞(日本神経科学学会)を、2013年に文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イボンヌ

8
タイトルは奇抜ですが、研究者が分かりやすく記憶のメカニズムについて解説した本です。最新の研究や映画の話題もありますし、読みやすい本です。あとがきとブックガイドも参考になりました。珍しいあとがきだと思います。認知症などの理解に役立ちました。2018/06/02

たびねこ

7
脳内に膨大な記憶を収納した倉庫群と、電気信号でやりとりする神経細胞とシナプスから成る大組織が存在することはわかった。それにしても、わかればわかるほど、わからないことだらけだ、ということもわかる脳科学の世界。そんな途方もないものを自分のうちに抱えているということに、まず驚くべきか。2015/12/11

ダンスにホン!ころりん

4
20150625初版発行 160211読了 シナプス可塑性 面白かった。記憶容量増やすには夜更かしは厳禁2016/02/11

matsu

3
記憶に関する基礎から最近の結果を非常に分かりやすく書かれている。今まで読んだ記憶に関する本の中で一番分かりやすい。2017/04/03

ここは

3
一見地味で文字が多くて読みづらいかなと思ったのだが、意外に分かりやすかった。全然専門外でもある程度のことがきちんと頭に入ってくる。私の脳もまだ捨てたものじゃない。2016/02/28

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