感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書実践家
9
古代への憧憬はあらゆる苦難を乗り越えさせる。シュリーマンの登場。そして、ギリシアの優れた文明力とローマ帝国の存在感。アレクサンダーやカエサルといった人物はやはり際立つ。2016/03/26
coolflat
8
ギリシアとローマの歴史。ポリビオスの言うところの政体循環(君主政~暴君政~貴族政~寡頭政~民主政~衆愚政~君主政)と政体混合の比較。ギリシアのポリスはいつも何か単一の政体しか実現できず、従って絶えず政体循環の動きを免れないのに対し、ローマは混合政体を実現しており、そこにローマの急激な発展の根因が見出される。個人的に面白かったのは、リキニウス・セクスティウス法(コンスルのうち一人は平民身分、所有地の制限)の話だ。所有地の制限の規定を破って最初に罰金を科せられたのは、なんと立案者の一人、リキニウスだったと言う2015/07/11
読書実践家
5
ローマ帝国やギリシアについて詳しく見ていく。2016/04/06
Hiroshi
4
古代地中海世界を見ていく本。エーゲ海にキクラデス文明が興り、前19世紀に侵入した古ギリシア人によりクレタ文明(クノックス)が興り、前15世紀に本土でクレタに影響を受けミケーネ文明が興る。前11世紀に新ギリシア人が侵入し両文明が終わり暗黒の時代となる。アテネのみ侵入を免れ古ギリシア人。前8世紀にポリスができてくる。スパルタでは民会も催される。前7世紀には重装歩兵が採られ市民が力を持つ。アテネでも民会が催される。ソロン・ペイシストラトスと改革が進む。この頃都市国家ローマが誕生。前6世紀にスパルタの制度が確立。2022/11/26
sakase
2
執筆者がいきいきと歴史を描く。キリスト教の歴史も読ませる。2010/09/18