角川選書<br> 万葉挽歌のこころ―夢と死の古代学

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万葉挽歌のこころ―夢と死の古代学

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034990
  • NDC分類 911.12
  • Cコード C0395

出版社内容情報

厳選した万葉歌を味読。日本人の叙情と死生観に迫る万葉挽歌研究の最前線!

『万葉集』に収められた「天智天皇挽歌群」を、一首一首丁寧に解説。亡き人を悼む挽歌の心に触れながら、日本人の死生観に迫る。気鋭の万葉学者が万葉研究の新しいスタンダードを打ち立てる、縦横無尽の万葉挽歌論。

内容説明

愛しき人の死。その面影への思慕を胸に万葉びとが作りあげた挽歌の世界とは。天智天皇の危篤・崩御・殯・埋葬を妻たちが歌った天智天皇挽歌群。その一首一首を丁寧な語彙解説と現代語訳で読みときながら、光を「影」と呼び、「夢」で亡き人と出会う万葉独特の世界観を解明。死者を悼む挽歌が、帝の寵愛の深さを競う「戦いの文学」の横顔をもつことを描きだす。古代学の冒険にして、古からの日本人の死生観にせまる画期的万葉論。

目次

第1章 天皇危篤、その時大后は
第2章 遊離魂を見たと歌うこと
第3章 天智天皇崩御、その時女たちは…
第4章 神と人、生者と死者
第5章 大御船のゆくえ
第6章 思い出のなかの大御船
第7章 船と鳥と恋歌
第8章 薬狩りの記憶を歌う挽歌
第9章 墓で泣くこと

著者等紹介

上野誠[ウエノマコト]
1960年、福岡県生まれ。国学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。奈良大学文学部教授。奈良県立万葉文化館万葉古代学研究所副所長。第十二回日本民俗学会研究奨励賞、第十五回上代文学会賞、第七回角川財団学芸賞受賞。万葉文化論の立場から歴史学・民俗学・考古学などの研究を応用した『万葉集』の新しい読み方を提案。近年執筆したオペラの脚本も好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はちめ

6
三読。天智天皇の皇后の倭姫王とは誰なんだろうか。天智天皇に殺された古人大兄皇子の娘とされているが本当だろうか。日本書紀から得られる情報はこれだけだが、万葉集において天智天皇挽歌4首で強烈な印象を残している。ただしこの4首以外には知られていない。普段歌を詠まない人が、愛する人の死に遭遇した際に心の底から滲み出るような美しく悲しい作品をものすることはあると思うが、この4首は素朴な味わいというよりも技術的に優れているように感じる。歌いなれている景色だ。☆☆☆☆☆2020/08/30

はちめ

6
いわゆる天智天皇挽歌九首を徹底的に読み解いた1冊。読み応えとミステリー的な面白さを併せ持っている。幾つもの興味深い指摘があるが、万葉人は夢を見たのではなく、夢に見たというもの。現代人は夢が現実ではないと考えているので夢を見たというときそれを夢としか思わないが、万葉人は夢に見た内容を現実に近いものとして感じていた。このあたりの感覚を理解することが万葉集を理解する上において重要だと思う。☆☆☆☆★2020/04/04

Shoji

1
天智天皇(中大兄皇子)崩御にまつわる、残された女たちの争い、いや挽歌(失礼!)をほんの少しは理解した、と思う。2014/09/12

はちめ

0
記憶に残る一冊。本書では指摘されているだけだが、一連の挽歌がどのような場面で創られ共有されたのか想像をくすぐる。2013/11/20

M氏

0
ここしばらくで一番面白かった本。たったの9首でもコンテキストとテクニックを300ページかけて詳細に読み解くとここまで深くなるか。オブジェでも空間でもある影、「見る」ことによって得られるフィードバックの先取りとしての「見む」など、未分化な古代だからこそ歌える非線形な心の動きに驚きと感動。文体も軽妙で読みやすいのが素敵。2021/05/23

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