角川選書<br> 禅問答入門

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角川選書
禅問答入門

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034631
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0315

出版社内容情報

「模範解答」のない問答を読み解く! 生身の人間の生き方を探る方法〈目次〉
禅問答をたのしむ
第一部 禅の思想を知る
一、はじめに
二、禅思想の基本
第二部 代表的な禅問答
第一節 達磨と慧能
(一)尊いものなど何もない─菩薩達磨の九年の坐禅─
(二)何も求めないこころ─無所得─
※コラム
(三)人の本質に上下はない─慧能の仏性問答─
第二節 「こころ」の捉え方
(一)捉えられないこころ─安心問答─
(二)こころにだけ伝わる─以心伝心─
(三)ありのままの心が仏そのもの─即心是仏(その一)─
(四)偽物のお金─即心是仏(その二)─
※コラム
第三節 表現できないことの表現
(一)語らぬことで教えを説く
(1)釈尊の語らぬ説法─世尊陞座─ (2)禅僧とは語らぬもの─薬山陞座─
(二)拒否によって解らせる
(1)手で朽ちを掩う─質問の拒絶─ (2)川を飲み干したら答えよう──回答の拒否─ (3)川が逆流したら答えよう
(三)一文字で示す教え
(1)教えを説くと眉毛が落ちる─雲門関字の公案─
※コラム
(2)狗には仏性があるか?─二通りの答え─ (3)儂には仏性などない
(四)最後まで無言で最高点
(1)達磨の跡継ぎ選び─達磨皮肉骨髄─ (2)馬祖と弟子たちのお月見
第四節 仏をどのように表現するか
(一)その時その場だけの「仏」
(1)満開の芍薬─雲門花薬欄─ (2)棒きれのような乾いた糞─雲門乾屎〓─ (3)お袈裟一着分の麻布─洞山麻三斤─
※コラム
(二)「法身(絶対者・絶対的真理)」とは何か
(1)すべてが“それ”だ (2)白髪まじりの私の顔 (3)目玉いっぱいの埃 (4)尻拭きの棒きれ (5)味噌甕のウジ虫 (6)蠢くウジ虫 (7)ガマやミミズ (8)井戸の底のガマガエル (9)私にも解らない
第五節 おしえを説きうるものとは
(一)垣根や石ころの説法─慧忠国師の無情説法─
(二)説法は眼で聞く─洞山の無情説法─
(三)般若を語る風鈴─如浄の風鈴のうた─
第六節 禅僧の修行
(一)働かざる者、食うべからず─普請作務の教え─
(二)塩と味噌だけは欠かしたことがない
※コラム
(三)土地神の接待─修行の目的─
(四)喉の渇きを察したのは誰か
第七節 百年後を問う
(一)継ぎ目のない墓石
(1)慧忠国師と粛宗の対話─慧忠無縫塔─ (2)大随法真の「無縫塔」解釈 (3)もう一つの「百年後」─耽源応真の問い─
(二)丸柱と火鉢を後継ぎにしよう─大随の火炉露柱─
(三)修行しなおして来い─陸州道明─
(四)そのままに往く─幽棲和尚の坐亡─
結節 坐ることの意味
(一)何も考えないことを考える─非思量の坐禅─
※コラム
第三部 禅思想史概観
《付録一》
《付録二》


石井 清純[イシイ キヨズミ]
著・文・その他

内容説明

禅の思想や修行のすべてを表現し、脈々と伝えられてきた禅問答。同じ問いに対して逆の回答がでてくるのはなぜか?何もしゃべらない人が最高点を取るとは?回答を拒否することで成り立つ問答とは?「意味のわからない問答」といわれるその内容をわかりやすく解く。とらえどころのない問答は、文字による表現を嫌う禅宗が編み出した身をもって知る真理への道である。禅の不立文字の世界を文字で解説。

目次

第1部 禅の思想を知る
第2部 代表的な禅問答(達磨と慧能;「こころ」の捉え方;表現できないことの表現;仏をどのように表現するか;おしえを説きうるものとは;禅僧の修行;百年後を問う;坐ることの意味)
第3部 禅思想史概観

著者等紹介

石井清純[イシイキヨズミ]
1958年生まれ。駒澤大学仏教学部卒、同大学院博士後期課程満期退学。現、駒澤大学学長・仏教学部教授。2000年にはスタンフォード大学客員研究員を務めた。専門は禅思想研究。また、仏教語・禅語の英訳などにより、仏教研究の国際交流も積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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SOHSA

28
《図書館本》「隻手の音声」「父母未生以前本来の面目」いずれも以前に何かの折に耳にし、そしてその意味や答えを得ることかった公案の数々。本来、自らの思索により辿り着くべきものではあるが、やはり素人には難しく近寄りがたい。本書はそうした禅問に対する答えが何故にそうあったのかをほんの少しだけ読み手に見せてくれている。決まった正答はなく、あるのは自ら捉えた世界のあり様ということ。それをいかに表現できるということか。やはり難解。とりあえず繰り返し問い続け、考え続けるのみ。2021/02/11

テツ

19
大悟。小悟。悟りに至るためのプロセス。無門関、碧巌録、従容録。古より禅僧達が語り継いできた禅問答の数々。自分の中に今までの全てが消え去るような閃きを生じさせる。そしてその閃きを後生大事にするわけではなく、その瞬間の快楽に溺れることもなくただただその後も修行に励む。そう。悟りは到達点でも目的でもない。そこに至るための思考の積み重ねにより、本来自らの中にある筈の仏性や真理がおぼろげに見えてくる。プロセスにこそ、道中にこそ意味ときっと価値がある。2019/09/20

とうゆ

11
禅問答が何故一見支離滅裂に見えるのかを丁寧に解説しています。それは師匠が弟子にただ単に教えるのではなく、わかったという閃きを大事にするために弟子自身に考えさせるためだそうです。もちろん、禅思想についての基礎的な知識も身につけなければ考えることすら出来ないと思います。2014/04/08

nemunomori

5
禅問答と頓智(一休さんのなぞなぞ)の区別がつかないレベルの初心者にも禅宗の基礎からよく分かりました。サーチ・インサイド・ユアセルフでは物足りない方におすすめ。2017/08/31

yukioninaite

2
とてもわかりやすい本ですね。臨済宗各派より曹洞宗の方の方が伝え方がうまいなぁ、と思います。なお、真言、天台、日蓮、浄土系各派の本というのは少ないですねぇ。あまり広めるのに熱心じゃないのかなぁ?2016/01/08

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