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出版社内容情報
「お花が満開だよ。綺麗だねえ。キノ」エルメスが言った。「転ばなかったよ」キノと呼ばれた運転手が言った。
ピンクが混じった草原を走っていたキノとエルメスは、なだらかな丘を一つ越えた時、「前方に、お仲間」「ボクにも見えた」進む道の上に、今までまったく見えなかった、自然以外の物を見つけた。それは、道と草原の隙間に横倒しになっている一台のモトラドであり、それを起こそうと力をかけているが起こせないでいる運転手だった。
(「×××××の旅 ―25 Years―」、他全12話収録)
【目次】
内容説明
「キノはどうして旅をつづけているの?」人間キノと言葉を話す二輪車エルメス。彼らの旅は終わらない。心揺さぶる大人気シリーズ5年ぶりの新刊!
目次
口絵イラストノベル「綺麗になれる国」―Disposer―
口絵イラストノベル「射撃場の国」―Streetlegal―
プロローグ「力を与えられた国・b」―the Cage 2・b―
「運ばれる話」―Crossing―
「温度差のある国」―Temperature―
「試される話」―Proper Act―
「若い国」―the Reason Why He Became the Oldest President.―
「冗談が通じない国」―No Joking Area―
「ライフルの話し」―Rifle Talks―
「言い換える国」―That’s NOT What We Mean.―
「×××××の旅」―25 Years―
エピローグ「力を与えられた国・a」―the Cage 2・a―
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
20
★★★★★待望の続刊。いやあ5年は長かった。だって23巻では時雨沢さんの作家デビュー20周年をお祝いしていたはずなんだぜ。閑話休題。モトラドやホヴィーは散々登場してきたが、バイクは初めてなんじゃないか?ってのとやっぱりバイクは空を飛ぶんだな!っていうのがこの巻を読んだ素直な感想。いや、いい加減、このシリーズとの付き合いも長いのでバイクは既出だったのかもしれないし、バイク(注:空を飛ぶものを指す)とかって記述があったのかもしれないが。今回は口絵2編とプロローグエピローグの他に全8編のお話を収録。2025/09/11
はじめまこと
9
5年ぶりですってよ 最後に新刊が出たのは高一の時らしい 狙撃犯のいる国を読んだのはもうそんなに前か なんかしれっと考察勢に重要な情報が流れすぎだろ キノとシズが数ヶ月オーダーのズレで旅してる距離に訪れる国でキノがフルート持ってるあたり、フルート入手は船の国より前、東大陸での入手の可能性が高くなったな というかバイク出てきたし バイクまじで空飛ぶのか ↓2025/09/10
bluets8
8
5年ぶり!? 2年くらい出てないなって感覚だったけど5年は予想外。時が経つのが早すぎて震える。皮肉の利いた社会風刺的なエピソードあり、あるライフルの数奇な運命が語られる中編あり。まあ要するにいつものキノの旅。何年経っても変わらず楽しめるコンテンツってそれだけで素晴らしい。エピソードとしては「温度差のある国」が一番好き。その解決方法を取れる技術力も、国としてそういう舵取りが出来る思い切りも、その土地も。全滅フラグっぽいオチを含めて日本人にとっては三度も「羨ましい」と思ってしまう話。2025/09/13
FFLJAPANter
6
5年ぶりの新刊。待ってました!!前半は良くも悪くも安全運転、ベテランの味と言ったところですが、後ろになればなるほど牙を剥いてくる。「ライフルの話し」は個人的にはマスターピース。「×××××の旅」、タイトル・公開されてるあらすじからも察せるとは思いますが長年のファンは必読です。相変わらず視点の使い分けが上手すぎる。ちょけたあとがきも健在。記念巻として本当に素晴らしい作品を出してくれて感謝しかない。新刊も期待してます!!2025/09/10
メメん
3
五年ぶりの新刊!常連キャラがいつもの通りに旅をしていて、贔屓にしてるシズ様も変わらずお人好しで年月を感じなかった タイトル→お察し。もあれば、そう来たかの落ちも デビュー二十五周年おめでとうございます!25yearsの読後感がまさにキノ旅2025/09/17