内容説明
古来、人類は宇宙や天体に何を見てきたのだろう。万葉集には、月や雷を神としてうたう歌がみられ、ハワイでは、星の動きに天地創造を見る祈祷歌が今も歌い継がれている。詩歌は、人々の想いや生活だけでなく、その時代の自然観を映す鏡でもある。国立天文台の台長を務め、すばる望遠鏡建設を牽引した著者が、天文をテーマにした詩歌を紹介。果てしなく広がる天文と詩歌の世界が楽しめる歳時記エッセイ。
目次
新年・春(初日影;若水;オリオン座の物語;天まで上がれ;富士の高嶺;春星うるむ;弥生;朝寝;花が散る;詩人たちの星;ハワイの星うた;天を測る)
夏(ほととぎす;鯉のぼり;日蝕の影;宇宙からの訪問;大空の一片;金銀の箔を散らして;消え入りしもの;大火流る;天の川の爆発;そらの微塵;宇宙;天文台)
秋(伝統的七夕;ものの貸しよい節句前;うつくしや天の川;いなずま;火星に遠き人ごころ;宇宙で生命と出会う;月は変われど;月が生まれた;ミミズ鳴く;星流る;秋の星空;星空劇場)
冬(日の落穂;ゴッホの星;天の川より出水かな;すばる;キシェラック ヤイラック;北斗の剣;雪;星のおしゃべり;とき;こよみ;地球)
著者等紹介
海部宣男[カイフノリオ]
1943年生まれ。66年東京大学教養学部基礎科学科卒業。ハワイ観測所所長としてすばる望遠鏡を完成、2000年より国立天文台台長。現在、放送大学教授、国立天文台名誉教授。専門は電波天文学、赤外線天文学。87年「ミリ波天文学の開拓」で仁科記念賞、97年「星間物質の研究」で日本学士院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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