角川選書<br> 天文歳時記

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角川選書
天文歳時記

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034181
  • NDC分類 902.1
  • Cコード C0392

内容説明

古来、人類は宇宙や天体に何を見てきたのだろう。万葉集には、月や雷を神としてうたう歌がみられ、ハワイでは、星の動きに天地創造を見る祈祷歌が今も歌い継がれている。詩歌は、人々の想いや生活だけでなく、その時代の自然観を映す鏡でもある。国立天文台の台長を務め、すばる望遠鏡建設を牽引した著者が、天文をテーマにした詩歌を紹介。果てしなく広がる天文と詩歌の世界が楽しめる歳時記エッセイ。

目次

新年・春(初日影;若水;オリオン座の物語;天まで上がれ;富士の高嶺;春星うるむ;弥生;朝寝;花が散る;詩人たちの星;ハワイの星うた;天を測る)
夏(ほととぎす;鯉のぼり;日蝕の影;宇宙からの訪問;大空の一片;金銀の箔を散らして;消え入りしもの;大火流る;天の川の爆発;そらの微塵;宇宙;天文台)
秋(伝統的七夕;ものの貸しよい節句前;うつくしや天の川;いなずま;火星に遠き人ごころ;宇宙で生命と出会う;月は変われど;月が生まれた;ミミズ鳴く;星流る;秋の星空;星空劇場)
冬(日の落穂;ゴッホの星;天の川より出水かな;すばる;キシェラック ヤイラック;北斗の剣;雪;星のおしゃべり;とき;こよみ;地球)

著者等紹介

海部宣男[カイフノリオ]
1943年生まれ。66年東京大学教養学部基礎科学科卒業。ハワイ観測所所長としてすばる望遠鏡を完成、2000年より国立天文台台長。現在、放送大学教授、国立天文台名誉教授。専門は電波天文学、赤外線天文学。87年「ミリ波天文学の開拓」で仁科記念賞、97年「星間物質の研究」で日本学士院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

belle

3
「宇宙をうたう」に次いで海部宣男氏の本は2冊目。著者が古今東西の詩歌に宇宙を訪ねるようになったのは、野辺山で天体観測に明け暮れていた頃からとのこと。本書は~歳時記~とあるので、新年・春から夏、秋、冬と順に宇宙と詩歌を巡る。旧暦と新暦のずれを感じながら楽しむ。今年も伝統的七夕の夜空は晴れて、星合いが叶った。また著者はとりわけ橋本多佳子の「星空へ店より林檎あふれをり」の句を愛しておられる。もうすぐ青果店の店先に色とりどりの林檎が並び、夜空に向かいこぼれ出す。21世紀の今も。2020/09/16

ぴのたきのこ

0
予習本その6…と見せかけて8割方趣味本。夜空にまつわる詩歌や俳句を天文学の見地から解説してある項は、科学者には文学がこう見えているのかと根っからの文系人間にはすごくおもしろかった!その他(男性/女性観や政治観など)は本の趣旨に対してご本人の考えが反映されすぎている気がして、個人的には科学的なお話がもっと欲しかったなあ。2016/06/25

kaoruko

0
国立天文台の台長をされた、海部宣男さんが書かれた歳時記エッセイ。 ことばが洗練されていて、視線がまっすぐで、気持ちよくなれる1冊です。2013/09/01

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