角川選書<br> 長江文明の発見―中国古代の謎に迫る

角川選書
長江文明の発見―中国古代の謎に迫る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047032903
  • NDC分類 222.03
  • Cコード C0322

出版社内容情報

この長江文明の発見過程と、その全容を伝える好個の著作。著者は、四川省生まれの中国人だが、四川大学の考古学科を卒業したあと、京都大学大学院で考古学を専攻し、現在、京都の国際に本文化センターの助教授。長江文明の発掘には、日本も日文研を中心に力を注いでいるが、その中心人物の一人.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』213頁、より)

内容説明

近年、急展開する長江流域の考古学調査により、「長江文明」の存在が明らかになってきた。稲作の起源や都市文明の成立を物語る古代遺跡の発掘成果が「黄河文明」=「中国文明」という伝統的な中国文明史観を揺さぶる。幾千年もの間不当に軽視され、抹殺された大文明の実体にようやく光があたり、科学である考古学が驚異的な長江文明の姿を鮮やかに浮かび上がらせた。偏見に満ちた従来の中国文明史観に勇敢に挑む、衝撃の一書。

目次

序章 父なる大河―長江
第1章 長江流域における稲作の起源
第2章 東方文明の曙―良渚文明の興亡
第3章 巨大城壁都市の登場
第4章 長江上流域の「都市文明」の曙
第5章 〓陽湖畔の青銅王国
第6章 洞庭湖一帯を支配した謎の王国
第7章 異彩を放つ三星堆文明
第8章 疾風怒濤の呉越文明
第9章 超大国楚の興亡
第10章 三峡に育まれた神秘な巴文化
第11章 雲南高原に開花した金印王国