出版社内容情報
子どもたちを戦場から救い出すために-問題解決に主導的な役割を果たし続けている国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・スウェーデン」による世界規模の調査で、子ども兵の実態を細部にわたって解明。
内容説明
武器を持った彼らを救うことはできるのか―26ヶ国に及ぶ現地調査。そこに見えてくるのは子ども達に起きている悲劇の現実。
目次
第1章 世界的な図式
第2章 徴募
第3章 子ども兵とは誰か?
第4章 兵士としての処遇
第5章 除隊と社会復帰
第6章 子ども兵に対する軍の対応
第7章 徴募と任務に関する法規制
第8章 徴募禁止の手段
第9章 提言
第10章 終わりに
著者等紹介
渡井理佳子[ワタイリカコ]
1965年千葉県習志野市生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了、米国Harvard Law School LL.M.Program修了、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得、筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。米国ニューヨーク州弁護士。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授(行政法)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スー
20
137先に読んだ子供兵関連の本を裏付ける内容でした。副題の見えない子どもたちとは?組織が子供達を隠すのと多くの子供が戦死していたのと既に成長して元子供兵になってしまっている為に実態が分かりずらいのが理由。子供兵を社会に復帰させるのが難しいのは復帰させられる社会が無いからに現実の恐ろしさを思い知らされました。2019/09/18
hutaketa
1
子ども兵という暗闇に光を投げかける本。子ども兵は本質的に見えにくい存在である。しかしこの本は子ども兵を被害者・加害者として、あるいは徴募から社会復帰までの連続体として捉えているため、彼らの姿をおぼろに捉えることができた。ポイントは「子ども兵」そのものにスポットを当てたこと。体制・反体制、戦闘員・支援要員、戦闘の正当性、地域性は脇に置き、あくまで「子ども兵」の実態を掴もうと努めている。それが最終章の提言に繋がる。このバランス感覚は入門書として欠かすことが出来ないものだろう。2010/12/05
竜崎
0
第1章 世界的な図式 第2章 徴募 第3章 子ども兵とは誰か? 第4章 兵士としての処遇 第5章 除隊と社会復帰 第6章 子ども兵に対する軍の対応 第7章 徴募と任務に関する法規制 第8章 徴募禁止の手段 第9章 提言 第10章 終わりに 2013/12/19