内容説明
幾多の推敲を経て、事実と虚構の上に成立したわが国の紀行文の最高傑作といわれる「おくのほそ道」。数年間の執筆期間中に芭蕉が追求したものは何か。「おくのほそ道」の創作の秘密を解き明かしながら、俳諧ひと筋に生きぬいた芭蕉の足跡と、俳諧を芸術詩に高めた作句姿勢とを具体的かつ多角的に描く。
目次
第1章 「おくのほそ道」を語る(テーマと構成;歌枕・俳枕 ほか)
第2章 野坡本『おくのほそ道』を語る(野坡本『おくのほそ道』の出現;野坡本出現の意義 ほか)
第3章 芭蕉を語る(この一筋;百代の過客 ほか)