なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?―数千年に一度の経済と歴史の話

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478061381
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

ゴールドマン・サックス、ドイツ証券などで長年活躍し、日本経済の長期停滞を的確に予測したトレーダーによる異色の経済・社会入門。『進撃の巨人』『鋼の錬金術師』から金融理論、ウォーラーステインの「世界システム論」までを駆使して、かつてない「“大きな”不安を感じ続ける若者たち」の疑問に小説仕立てで答える。

内容説明

資本主義の変わり目に割を食ってしまう世代のために。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券などで長年活躍してきたトレーダーが、『進撃の巨人』『鋼の錬金術師』からマクロ経済理論、世界システム論までを駆使して示す、“新しい時代”の総合分析。

目次

Prologue 不人気ゼミの数理経済学者
1 『進撃の巨人』はなぜ売れたのか?
2 これからは『鉄腕アトム』が人類を不幸にする
3 『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリーが気づいたこと
4 人類はもう“賢者の石”を使い果たした
5 「不安」の正体
6 日本人にしかできないこと
Extra lesson 中央銀行はインフレをつくれない―等価交換の原則をやぶるリスクとは

著者等紹介

松村嘉浩[マツムラヨシヒロ]
1989年神戸大学経済学部経済学科卒(数理経済学専攻)。1989年にゴールドマン・サックス証券に入社し、メリルリンチ証券を経て、1996年にドイツ証券に入社。ドイツ証券で円債トレーディング部長を務めた後、バークレーズ・キャピタルに移籍し2011年に引退。主に円債トレーディングおよび自己勘定トレーディングに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

85
タイトルと表紙だけを見ると「煽り」っぽいけど、中身はしごくまっとうな話だと思う。どれだけ新聞やテレビ報道を見ても、さっぱり分からない日銀の金融政策について簡単に説明してくれて分かりやすい。「実質金利 = 名目金利 - 期待インフレ率」という算数式さえ覚えておけば誰でも理解できる。2015/12/27

miu

16
どうやら新しい時代がきているみたい。人口減少。そこから見えてくるものは?既得権益者。これは厄介!この本、お役人さんたちが読んでくれないだろうか。前向きに検討してもらえたら、みんなの不安は軽減されるのではないかな。難しかったけど、進撃の巨人や中二病等々…例えが面白くて、なんとか理解できた。未来は明るいものにしていきたい。みんなの手で!2015/03/09

maroa

14
面白かった。著者が外資系証券の元トレーダーということもあり、最初は金融の専門的な難しい話が多いのかと思いきや、小説の中で映画、コミック、歴史など幅広い視点からわかりやすく説明され楽しく読めた。歴史に関しては、なるほど〜!と気づかされることが多々あり勉強になった。金融マーケットを通して、日々変わり続ける世界を見ながら、大きな時代の流れの中で今日本は、私たちはどうしたらいいのか?を気づかせてくれた一冊。多くの人に読んでほしい。2015/11/29

おおたん

13
再読本。何となく「不安」に感じていることを明確にしてくれる本です。◆アメリカがヘゲモニー国家→発展、衰退の過程をアメリカも辿っている。製造業の優位性はなくなり、金融業が最後の優位性を残している◆中核は周辺を搾取する以外に興味がない◆欲望の飽和◆バブル→お金が余る→運用と貸したい人が大量にいる時に発生◆日本は少子化のフロントランナー◆贅沢こそ資本主義の生みの親「女性」◆人口減→欲望が飽和→需要が足りない◆量より質の発展へ◆お金が増えてインフレになるには、銀行が信用を創造するかどうか2021/11/21

みぞ

9
①「歴史は繰り返す」そのサイクルのなかに私たちはいるもんだと思っていたが、実は不可逆的なベクトルの上に乗っている! 世界を見る視点が斬新でおもしろい。世界を捉えたうえでのこの本なりの「対案」は少し無理やり感はあったが、何も行動しないよりは無理やりでも実践していったほうが良さそう。わかりやすさを優先させているから本当に根拠があるものなのか分からないところもある。それにしても目からウロコな話が多すぎておもしろい。経済学者の本だからそこからの視点が多い。 2018/02/08

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