内容説明
シュタイナーにとり、教育は科学ではなく、教育者と子どもを結びつける心のあり方が問題である。若い頃に障害者の教育に当たったシュタイナーは、その経験から、どのような子どもにとっても教育は治療であると信じ、その観点に立って、教育の課題を考えた。本書は、個々の教授法だけでなく、シュタイナーの教育思想の根本をなす人生観、社会観を展開し、教育の問題に新たな観点を提起する。
目次
第1章 霊学の観点から見た教育
第2章 治療教育者の人間関係
第3章 十二感覚と治療教育
第4章 治療教育とカルマ
第5章 治療教育の実践―治療教育者と語る